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マイプロジェクト

地域Summit

2021.12.2

【レポート】⑨まちの「跡取り」が地域で育つ~川崎ワカモノ未来PROJECT

高校生が川崎のまちを舞台に、自分でプロジェクトを企画し実行する「川崎ワカモノ未来PROJECT」(以下カワプロ)。
カワプロには高校生・大学生・行政だけでなく、地域でまちづくりに関わっている方もゲストメンターとして参加してくださっています。
今年カワプロ6期で初参加、多摩区ソーシャルデザインセンター(以下SDC)の俵隆典さんにまちづくりへの思いを聞きました。

 

俵隆典さん(画面右)

▼大学生1000人がまちづくりに参加する未来

――ここ(SDC)には大学生がたくさんいますね!――

そうですね、コロナ禍でバイトやサークルの活動が止まってしまったのもあって、大学生の活動場所が減ってしまった分、こちらにたくさん参加してくれてますね。コアメンバーで40人ですが、コアでない子も全員集まって!と言ったら140人くらいは集まります。

――140人!?すごい数ですね――
でも、川崎市が言っているコミュニティ施策を本気でやろうと思ったら、まだまだ足りませんよね。
区にコアメンバーが100人、川崎市全体でいったら1000人必要だという試算を最近出したんですよ。

 

多摩区SDCで開催されたカワプロ6期まゆのイベント

▼地域の活動は「みんな」でやるもの

――多摩区SDCが立ち上がって約1年半ですが、最初からこんなに集まっていたんですか?――

いえ、大学生との活動でいえばもう5年くらいやっていて、最初は1人でした。
そこからゆっくり集まっていって、SDCを始めてからは区役所の中ということもあって信用されて増えましたね。

 

――本業の傍らのボランティア活動としてはかなり大規模ですよね?――

僕の本業が介護施設の経営なんですが、その会社のCSRの一環として始めたのがきっかけでした。介護というのは社会の在り方を考えさせられる仕事なので、「共生社会」をつくりたい!と思って。

でも正直、市民活動の閉塞感みたいなものも感じましたね。地域の中の「スター」のような人がいて、結局その人が全部を仕切っているような形は、おかしいなと思いました。だから僕は、基本的には大学生たちにお任せして、どうしても必要な時にだけ前に出るようにしています。「ここは俵さんに出てもらわないと収まりません!」と言われるところだけですね(笑)

 

 

▼「やりたいこと」がなくてもいい

――そんな俵さんがカワプロに参加してみていかがでしたか?――

勉強させてもらっています。みんな「やりたいこと」があって素晴らしいし、応援したいなと思います。ただ、「やりたいこと」が全員にあるわけではないし、なくてもいいのだと思います。
SDCではそこをOKにして、やりたいことがなかったら、誰かのやりたいことに協力すればいいよ、と。それなら参加できる子もたくさんいますしね。

――役割があるということですね――

そうですね、「やりたいこと」を持って頑張っていても、承認欲求を満たして終わりになってしまう子もいるんですよね。
マズローの欲求5段階での「承認欲求」の次に、「自己実現」がありますよね。「承認欲求だけじゃなくて、自己実現までいくんだよ」と大学生たちにも言っています。

 

 

「年とったらこの子たちに飯食わしてもらわないとなりませんからね」と笑顔で語る俵さん。
実は中学校の教員の経験もあるとのこと。

地域で人づくり・まちづくりを続けている先輩の応援は、なにより高校生たちの背中を押してくれるはず。

「共生社会」の一員としてカワプロ卒業生たちも生き生きと活動している未来、わくわくします!

 

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ただいま見学者募集中!
3か月の活動の学びを高校生が発表します!
「川崎ワカモノ未来PROJECT」
Vol.02 ハナサクPresentation

■開催日時:2021年12月18日(土) 13:00〜17:00(予定)
■会場:川崎市第4庁舎 2階ホール
JR川崎駅 徒歩約8分

(オンラインでの視聴も可能です。要事前申請)
■見学対象者:学生、保護者、学校関係者、川崎市に関わる方など、どなた様もおいでいただけます
■参加費:無料
■お申し込みはこちらから
■問い合わせ先:
【川崎市】
TEL044-200-2094(平日8:30〜17:15)
E-mail:25kyodo@city.kawasaki.jp
【NPOカタリバ】
TEL03-5327-5667(平日10:00〜18:00)
E-mail:katariba-blab@katariba.net

▼これまでのレポート

①6期いよいよ始まります!~参加者募集開始~

②一年に一度の集合日!カワプロカイギ
③「大切なもの」を届けたい
④「まちづくり×高校生」が始まる!

⑤今年もここから!「vol.1 ヒラメキLab」

⑥プロジェクトはカフェで育つ

⑦カワプロからまちづくりへ

⑧温かなつながりのある未来へ

 

2020のカワプロ

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