【レポート】私だけの問いを掘り下げる「関大まいらぼ。 @関西大学千里山キャンパス」
10/12(土)、関西大学千里山キャンパスにて、大学のリソースを活用しながら高校生が自身の学びたいことを発見し、深めるためのワークショップ「関大まいらぼ。」の第1回が開催されました。
初回である今回は、3名の高校生が参加。
それぞれ興味関心は異なりますが、学校で受けている探究の授業に生かしたい、とのこと。
好きなお菓子を食べながら、和やかな雰囲気で会がスタートします。
午前は、先輩や先生の話を聞きながら、自らのテーマについて具体的なイメージを深めます。
災害時に使用できるプロパンガスを積んだ移動車、日系移民が国際技術移転に果たした役割、誰でも「やりたいこと」にチャレンジできる居場所作り・・・
大学生になっても自身のやってみたいことを追求し、学びやアクションの火を絶やさない先輩たちの話に、高校生たちも興味津々。
積極的に質問を投げかける場面もありました。
お昼は一緒に学食を食べ、学内のカフェなどを訪れ、大学の雰囲気を味わいます。
午後は、自身の「やってみたいこと」についてテーマを深めていくワーク。
出発点は「自分自身」。好きなもの、興味があること、嫌いなもの、変だなあと思うこと…
思いつくままに書き出していきながら、自分自身の内にある「やってみたい」を探していきます。
大学生も大人も一緒にワークに交わり、お互いに活発に意見を交わしながら進めていきました。
ジェンダーに関心があるという一人の高校生は、最初は悩む様子もなくさくさくとワークシートを埋めていきましたが、次第にペンが止まっていきます。
「興味はあるが、何をどこからすればいいのかわからない」
「このままやっても、何も深まらないで終わりそうな気がする」…
テーマが決まったら、それで終わりじゃない。自身の過去の失敗談と重ね、思い悩みます。
そこで、周囲の大人が話を聞き、声をかけます。
「テーマが大きすぎるから、もう少し細かく砕いてみよう」
「まず、全体像を図にして描いてみたらいいよ」
「そもそも、なぜそれに関心を持ったのかに立ち返ろう」
最初は投げ出しそうになっていた高校生も、周囲との対話をくり返しながら、少しずつ自分の関心を絞っていきます。
1日かけ、自身のテーマにじっくり向き合った彼女。終了後の感想では、
「今までいくつかテーマを立てて探究をやったが、すぐ飽きてしまっていた。今回は問いも絞れたし、やることも明確になったから頑張れそう」
「いつもは学校の小さなコミュニティの中の意見しか聞けないので、普段聞けない人たちの話を聞けたのがよかった」
と、スッキリした表情で語っていました。
一方、一日を終え「話しているうちにテーマがよくわからなくなった」、と焦る生徒もいました。
そんな彼女も、「その分野の知識がないと、テーマは絞りにくい。本を読むのは苦手だけど、もう少し調べてみなきゃ」とやる気になった様子。
「授業だから仕方なく」テーマを決めるのではなく、自分自身の関心に誠実に向き合ったからこそ得た気づきだったようです。
そんな高校生たちの様子から、大人も学ぶ。
学びやアクションを支援する者とされる者の枠を超え、互いに触発が生まれるワークショップとなりました。
「関大まいらぼ。」は、1月まで月1で引き続き開催!
次回は11/17(土)関西大学千里山キャンパスで開催します。
“やってみたいこと”がある、もしくは探したい関西の高校生の参加をまだまだお待ちしています!
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