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マイプロジェクト

地域Summit

2018.11.24

【MY PROJECT AWARD】出場者インタビュー(11)【AO入試編】「今の私たちの世代だからこそ、できることがある」

 

全国高校生MY PROJECT AWARD 出場者Interview(11)

あーやさん(当時高校1年生)

★全国高校生MY PROJECT AWARD2016

 

※2019年度大学入試において、AO入試で志望校に合格した高校生へのインタビューです。

 

 

Interview |

 

■取り組んできたマイプロジェクトについて教えてください。

 

自分の悩みを解決するためのアプリを作りました。iPhoneで撮った写真を整理する時に使うアプリです。スマートフォンの写真って、たくさん撮った時に後から消すのが大変じゃないですか。例えば花火の写真。何枚も撮った中から綺麗に撮れたものだけ残したいと思っても、サムネイル画像が小さくて、どの写真が綺麗に写ってるのかわかりづらい。

そこで私は、一枚一枚の写真を確認しながら、スワイプなどの簡単な動作で写真を選択・削除できるというアプリを作ったんです。写りを確認しながら、楽に整理できるというのがポイントです。間違えて削除しても100日以内なら復活できるなど、使いやすさを考えたアプリにしました。

※あーやさんが作った写真整理アプリ「Photton」 詳細はこちら

 

 

■なぜマイプロジェクトに取り組もうと思ったのですか?

 

「マイプロやるぞ!」というところから始めたわけではなく、既にマイプロジェクトが始まっていたという感じです。

もともと習い事でプログラミングに通っており、(先述の不便さを感じた際に)自分でアプリを開発しようとしたきっかけはそこからでした。

 

 

■2016年のマイプロジェクトスタートアップキャンプ「東京カイギ」にも参加されていますが、いかがでしたか?

 

先ほどのアプリは既にほぼ完成していたので、東京カイギでは新しいことを考えたんです。ちょうど映像編集を勉強してたので、ほかの人のマイプロを宣伝するとか、動画を作ってほかの人のをプレゼンするとか、そういったプロジェクトを考えて発表しました。

その場では、何もないところからみんなで一緒に考えて、いろんな人の発表を聞いて、お互いに意見しあって…同じ高校生でも、いろんなことをやってる人がいるんだなと感じました。

その後、東京カイギで知り合った人たちが地域活性化に取り組むプロジェクトをやっていたので、映像で発信するお手伝いもさせてもらいました。

 

 

 

 

■プロジェクトを進めていく中での学びや、難しかったことは?

 

プロジェクトを通じた「社会課題の解決」って、正直高校生だと難しいなと感じる面もあるんですけど、ITの力って年齢に左右されないと思うんです。自分の家で世界中と繋がることができる。モノ・サービス・意見を発信できる。そして誰でも、問題解決に直結したものを生みだすことができる。そういう「ITの力」というのを、活動を通じてすごく感じました。

難しかったのは、(プログラミングの)コーディングですね(笑)。それと、アプリとして画面に表示される時のアイコンとか、中身のデザインを考えるのに苦労しました。とにかく自分のアプリをどうやって表現すればみんなが使いやすいものになるか、何度も試行錯誤した記憶があります。

 

 

■アプリを作った後、みんなの反応はどうでしたか?

 

「盲点だった!」とか、「便利だから使いたい」と言ってもらえました。「アプリ甲子園」というスマートフォンアプリの大会に出場したんですが、そのあとSNS上で「使いたい」という声もたくさん見かけて、すごく嬉しかったです。

 

 

■マイプロジェクト全体を通じて、楽しかったことや嬉しかったことはありますか?

 

大げさに言えば、「ちょっとだけ社会にアプローチできた」ことです。高校生って、経験も浅いし制約もあって、自分でできることが限られていると思っていたけれど、アプリを作るというマイプロを通じて、世の中にある小さな問題を自分が解決できたのかなと思うと嬉しかったです。

自分でも何かできるんだなっていう自信がついたので、「アプリ開発以外にもいろんなことに挑戦してみたい」思うようになりました。

 

 

■マイプロジェクトは進路選択につながりましたか?

 

プロジェクトでやってたことが直接…というよりも、校外の様々な活動で出会った人たちに影響を受けました。大学生にも出会って、大学での話を聞いているうちに、同じ大学を目指したいなと思うようになって。

今年の秋、AO入試で受験して、その目指していた第一志望の大学に無事に合格することができました。

 

 

■活動を通じた出会いや経験が、入試本番にも活かされたと感じますか?

 

活かされたと思います。AO入試だったのですが、4年間、様々な活動を通じて出会った大学生と直接関わったり、お話を聞いたりしていたので、大学の特色とか魅力がクリアにわかっていたことが大きいです。校外で自主的に活動していたおかげで視野も広がって、本番の面接の試験でも、自分の思いや「大学で何をしたいのか」をしっかりと伝えることができたと思います。

 

 

■2016年の東京大会に出場されていますが、なぜアワードに参加しようと思ったのですか?

 

ある人に誘ってもらったことがきっかけでした。最初、自分がやっていたアプリ開発は「マイプロ」だと思ってなかったんです。マイプロアワードに出場してる高校生は、地域に出たり社会課題の解決に関わるテーマを持っている人が多いイメージだったので、最初自分は毛色が違うと思っていました。でも、私のやっていることを聞いて「それもマイプロだよ」と言ってくれる人がいて「じゃあ出てみようかな」と思って。

 

実際に出てみると、自分の知らない分野のことをやってる高校生がたくさんいて、刺激を受けました。大学生の研究みたいなことをしている人もいたり、部活っていう枠の中で、代々引き継ぎながらも自分たちで活動していたり、いろいろなやり方があるんだなあと知ることができて面白かったです。

 

 

 

■これから先、どんな未来を実現したいですか?

 

難しいですね…。これまでずっと、将来の夢は広告代理店で働くことでした。食べることが好きなので、その中で食に関わる仕事がしたいなあと思っていました。しかし、高校生活の中でいろんな活動をやってみて、興味の幅も広がったので、今は迷っているところです。

ひとまず大学生になったら、社会課題の解決に向けて自分で何かアクションしたりできたらいいなと思っています。

 

 

■進学先で学びたいことはなんですか?

 

今関心があるのは、食にも関わる課題で、食品ロスの問題です。もともと食に興味を持ったのは、食べるのが大好きで、保育園の時から食育を受けてたことが影響しています。自分の中でも「食べ残し」を見るのが嫌で、なくしたいとずっと考えていて、でも問題自体が大きするから、実際どうすればいいのかわからなくて…。そんな中、高2の時に『トビタテ!留学Japan』という文科省主催の留学奨学金制度を利用して、短期でアメリカに映像制作留学に行ったんです。その時に、周りの友達が当然のように大量に食べ残す様子や、飲食店での大量提供・大量廃棄の現状を目の当たりにしました。そこから、「食品ロス」という社会課題を知り、自分にも解決に向けて少しでも何か出来ないかなと思いました。ここ一年ほど、様々な文献を読んだり、取材やセッションに参加して話を聞いたりなど、食品ロスについて勉強しています。大学では、そのアプローチの方法を模索できたらいいなと思います。

 

あとは大学のリソースを利用して、ドローンとか3Dプリンターとか、いろんな先端技術を自分で使ってみたいなと思います。小学4年生の時に、ずっと貯めてきたお年玉でiPadを買って、自分なりに動画を作ったりしていたんですが、それが先端技術に触れた原体験でした。頭の中にあるものを、そういった技術を使って表現したいという気持ちがあるのだと思います。あわよくばそれを、今関心がある食品ロスの問題にも生かせればいいなあと考えています。

 

 

■これからマイプロジェクトに取り組もうとしている後輩に向けて一言お願いします!

 

マイプロジェクトの本質は、失敗/成功ではないと思います。それよりも、何かやってみれば学びがあるし、視野もずっと広がるし、いい刺激を先輩からも仲間からもたくさんもらえます。

今の私たちの世代だからこそ、できることがあると思います!

 

■今、マイプロジェクトに取り組んでいる/アワードに出場しようと考えている後輩に向けて一言お願いします!

 

偉そうなことは言えないのですが…アワードに参加したり、アクションを起こし続けている限り、誰か見てくれる人がいて、応援してくれる人がいます。そして、自分じゃない誰かに影響を及ぼせるという喜びがあります。一度アクションを始められたら、嫌にならない限り、長く続けていければいいんじゃないかな、と思います!

 

 

(取材:2018年11月4日、文:和田 果樹)

※インタビューの内容は取材当時のものです。

 

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「全国高校生MY PROJECT AWARD2018」について

受付期間は2018年12月1日(土)から2019年1月15日(火)まで。

エントリー・詳細はこちらから:https://myprojects.jp/award/award2018/

□全国Summit(文部科学大臣賞授与!)2019年3月22日(金)~24日(日)
□東京大会  2019年2月24日(日)
□関西大会  2019年2月10日(日)
□九州大会  2019年2月23日(土)(予定)
□東北大会  2019年2月16日(土)

□しまね大会 2019年2月9日(土)〜2月10日(日)
□online大会 2019年2月(未定、書類通過者に日程通知)

▼MY PROJECT AWARD 2018の告知movieをご覧いただけます。

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