【レポート/メディア掲載】「気仙沼の高校生 MY PROJECT AWARD 2018」を開催!
12月16日(日)、宮城県気仙沼市で「気仙沼の高校生 MY PROJECT AWARD 2018」(主催:気仙沼市、共催:気仙沼市教育委員会、後援:宮城県教育委員会、協力:気仙沼の高校生マイプロジェクトアワード実行委員会)が開催されました。また、前日には「マイプロバス」に乗車した気仙沼出身の大学生・社会人が到着し、地元の企業人と交流したほか、大会に出場する高校生たちのサポート役として活躍しました。
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宮城県気仙沼市では、震災後からマイプロジェクトに取り組む高校生を支える仕組みが整えられてきました。
いわば気仙沼は、マイプロジェクトの先進地。
昨年度も「気仙沼の高校生 MY PROJECT AWARD 2017」が開催され、7名7プロジェクトが発表を行っています。
今年度は、昨年度の倍以上にあたる24名17プロジェクトが集結。
その多くは、8月に開催された「スタートアップキャンプ」に参加したメンバーです。
前日、市内にあるシェアスペースでは、大会当日に向けた発表のブラッシュアップが行われていました。
高校生をサポートするのは、高校生の時にマイプロジェクトに取り組んでいたメンバーを含む、11名の大学生、社会人です。
「自分たちが高校生のときに支えられていたことを、今の高校生に還したい」。
そんな想いから集まった大学生、社会人たち。
前日、東京発仙台経由の「気仙沼Uターンマイプロバス(主催:気仙沼の高校生マイプロジェクトアワード実行委員会、共催:気仙沼市移住・定住支援センターMINATO、協力:全国高校生マイプロジェクト東北事務局)」に乗車して気仙沼へ帰ってきました。
今は気仙沼にいなくとも、気仙沼を想い続け、いつかは地元・気仙沼に貢献したいと考えています。
ほとんどが気仙沼の出身者ということもあり、地元の高校生ともすぐに馴染みます。
本番に向けて緊張気味の高校生に向けて、力強いエールを送っていました。
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大会当日の朝。
そんな気仙沼出身の大学生・社会人たちの前に、気仙沼で頑張るたくさんの大人が集まっていました。
気仙沼で経営者や若手社員として活躍する方々です。
ここで行われたのは、大学生・社会人✕地元企業人のセッショントーク。
そのテーマは、『「豊かにはたらく」とは』。
東日本大震災を乗り越え、意志を持って再興してきた方々の口からは「復興」「若い人の力」「変化」といった言葉が飛び出します。
そんな大人たちの熱に応えるように、大学生・社会人も熱心に質問を投げかけていました。
最後は、企業人との対話を終えた大学生・社会人による振り返り。
「豊かにはたらく」とは、
『エネルギーを放ち続けること』。
『「大変」から自分だけの幸せをつくること』。
『ボーダーレスに楽しく人と交わること』。
「いつかは気仙沼に戻って、皆さんと一緒に気仙沼を盛り上げたい」という決意表明もあり、和やかな場となりました。
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そしていよいよ、大会が始まります。
司会を務めるのは、全国高校生 MY PROJECT AWARD 2014で第1位(当時)となった、気仙沼出身の大学生、阿部愛里さんと、認定NPO法人底上げ 成宮崇史さんです。
プロジェクトに取り組む高校生を応援しようと、会場には100名を超える観客が詰めかけました。
高校生の発表に先駆けて、気仙沼市 菅原茂市長そして気仙沼市出身の小野寺五典衆議院議員より、高校生への激励のメッセージを頂戴しました。
その後、高校生は4つの部屋に分かれ、それぞれでプレゼンテーションを行いました。
前日の練習の成果もあり、それぞれの思いが溢れる発表です。
各部屋では高校生の発表を見に来た観客の皆さんのほか、審査員として招かれた方々が高校生を見守ります。
高校生は緊張しながらも、各審査員から投げかけられる質問に一生懸命に答えていました。
今回の大会で代表のステージへ選出された4プロジェクトと、当日の決勝審査員をご紹介します。
【代表4プロジェクト】
『小学生✕未来プロジェクト』
自身にとって大きな影響を与えた社会で活躍する大人と、小学生が出会う場を提供。
『KATARUプロジェクト』
語り部として、自らの気仙沼での被災経験を市内のイベントなどで発信。
『ふるきよきまち気仙沼』
気仙沼をアートで盛り上げるグループを立ち上げ、レトロな気仙沼の魅力を写真などで発信。
『笑顔っ子フェスティバルin気仙沼』
様々な子どもにとっての居場所を作りたい、という想いから子どもたち向けのイベントを開催。
【決勝審査員】
齊藤 益男 様 (益は旧字体)(気仙沼市教育委員会 教育長)※審査員長
赤川 郁夫 様 (気仙沼市 副市長)
菅原 昭彦 様 (気仙沼商工会議所 会頭)
岩本 悠 様 (一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム 共同代表)
本宮 理恵 様 (一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム)
会場全体が見守る中で、代表4プロジェクトによるプレゼンテーションが行われます。
プレゼンテーションを行う4名の発表に、会場に来ていた地元の方々も大きくうなづいたり、笑い声をあげたりと、地元開催ならではの雰囲気が印象的でした。
審査員による話し合いにより、今大会の最高賞にあたる「市長賞」に選ばれたのは、『ふるきよきまち気仙沼』プロジェクト。
そして、会場の観客による投票による「共感賞」には『KATARUプロジェクト』が選ばれました。
また、この大会で選ばれた優秀なプロジェクトが、全国高校生マイプロジェクトアワードの東北大会への出場権を獲得しました。
発表後には、高校生たちによる振り返りタイム。
これまでの活動のこと、発表のこと、そして、自分の活動に関わってくれた人たちへの感謝…
そこにあったのは、プロジェクトを通して気仙沼と向き合い、自分と向き合い続けたたくさんの高校生たちの姿。
地域でアクションする高校生、地域を想う大学生、そして地域で活躍する大人たち。
観覧として参加したたくさんの地域の方々も含め、地域の中でプロジェクトが育まれる土壌を肌で感じた一日となりました。
アワードをきっかけに、高校生は次の一歩に向かって歩みを進めています。
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今回のイベントの様子は新聞でも取り上げられました!
記事の内容は以下をご覧ください。
・毎日新聞(地方版)(2018年12月22日付)
Webでの記事はコチラ
→ https://mainichi.jp/articles/20181222/ddl/k04/100/218000c
また、イベントに出場した高校生の記事も掲載されています。
・毎日新聞(地方版)(2019年1月24日付)
※有料会員限定記事
https://mainichi.jp/articles/20190124/ddl/k04/040/165000c
(全国高校生マイプロジェクト全国事務局 吉田愛美)