私達の学校では、地域探究活動という地域の課題を見つけ、それを自分達で考えて解決するという活動を行ってきました。私達は観光班としてえびの市の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと思い活動してきました。その中でえびの市が人口減少や若年層の市外流出などの課題を抱えている現状を知りました。また消滅可能性都市にも名が挙がっていることも知りました。そこでかつて観光客や地元の方で賑わっていた温泉や京町温泉郷に目を付けました。今は閑散としていて、シャッターの閉まった店が目立っています。しかし、もう一度高校生の手で京町温泉郷を盛り上げることで京町温泉郷だけでなく、えびの市全体も活気づくのではないかと考えたからです。

このプロジェクトを行うなかで、私達は京町温泉郷周辺や旅館の清掃活動に参加したり京町花火大会の神輿大会に観光班として参加するなど地域の方や旅館の女将さんたちと関わる機会が多くなりました。はじめの頃は地域探究活動という学校の取り組みでやらされているという気持ちがありました。しかし地域をもっと盛り上げたいと思い様々な地域イベントに携わっている大人の方々の話を聞いたり、話し合いなどを行ったことで、今では自分達から京町に出向いてフィールドワークをしたり、積極的に地域のために行動したいという主体性が身についたと思います。また、えびの市に住んでいても知らなかったこともたくさんあり、前より地域が好きになりました。