繋ぐ 〜子ども×社会〜 | みんなのマイプロ | マイプロジェクト
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高校生の数だけ、プロジェクトがある!みんなのマイプロ

繋ぐ 〜子ども×社会〜

MY PROJECT AWARD 2018

ベストオーナーシップ賞

社会的養護の元にある子どもたちと支援団体・人・情報など社会とを繋げ、子どもたちの将来の可能性と選択の幅が広がることを目的としたプロジェクトです。子どもたちの現状と課題を行政や弁論大会で伝えることで、支援の輪を広げたり、ロールモデル交流会で人との出会いと情報共有の場を創りました。

マイプロレポート

あなたのマイプロについて教えてください!

Q.プロジェクトに取り組もうと思った理由と背景を教えてください

このプロジェクトに取り組もうと思ったきっかけは、私自身が社会的養護の元にある当事者として、さまざまな課題に直面したことです。私は幼いころに母を自殺で亡くし、父から虐待を受けていました。学校に通えず、食事もなく、包丁を投げられたこともあります。しばらくしてから、保護され児童養護施設で暮らすようになりました。児童養護施設では毎日ご飯が食べられて、学校に行けて、と私にとってはすごく良い環境で、安心できました。しかし、世間から見たとき児童養護施設に対してマイナスイメージや偏見を持っている人が多いことを知りました。児童養護施設で暮らす子どもたちの多くは、自身の過去をコンプレックスとし、あまり多くを語りません。だから偏見が生まれたり、よく知らない人も多いのだと思います。だからこそ、私が私たちの今を伝えていこうと思いました。また児童養護施設の子どもたちのおよそ7割が就職を選択し、進学率は極めて低いです。その理由としては、経済的問題・情報の少なさ・ロールモデルとなる人がいないことが挙げられると思います。就職・進学ともに進路選択の一つとして同じくらい大変なことで、優劣はありません。しかしこのような環境的要因で、どちらかの道を選択せざるおえない状況は変えなくてはいけないと思います。実際、私は大学進学をずっと希望していましたが、経済的理由から厳しい状況にありました。また周囲に進学する人が少なかったこともあり、進学に対するイメージがわきませんでした。しかし、さまざまな人や団体との出会い、情報を共有する中で生まれた繋がりによって、将来の選択の幅が広がりました。繋がりは人生の可能性を広げてくれます。環境的要因で子どもたちの将来の幅が狭まることのないよう、活動していきたいと思い、プロジェクトを始めました。

Q.プロジェクト活動を通して学んだことを教えてください

このプロジェクトを通して学んだことは、伝えることの大切さです。 自分と同じような境遇の子どもたちのために、高校生の私に何が出来るのか考えたときに、「伝える」ということ以外思いつきませんでした。そこで、私がこのプロジェクトを始めるきっかけとなるほど大きな衝撃と刺激を与えてもらった一般財団法人教育支援グローバル基金ビヨンドトゥモロー ジャパン未来リーダーズサミットが終わった後に、思い切って事務局長の方に一通のメールを送りました。メールでは児童養護施設の現在の課題や当事者として感じていること、そこから芽生えた想いなどを伝えました。その後、私が送ったメールがきっかけとなり、その財団で児童養護施設の子どもたちを対象とした奨学金プログラムが始まりました。野県知事にプレゼンテーションをした際には、県内大学で社会的養護の元にある子どもたちの奨学金制度が拡充されました。伝えることで実際に変化を起こすことができるのだと実感しました。 また、このプロジェクトの中で、子どもの現状を伝えると「知らなかった」という方が多い印象がありました。しかし、当事者として伝えたことで、偏見やマイナスイメージを拭うことができました。このように、社会が子どもたちに歩みよってくださるように繋ぐ役割を担うことができたと思います。 私たち高校生に出来ることは限られていますが、私たちの等身大の姿を受け止めてくれる方々に出会えたのは、伝える勇気を持てたからだと思います。

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