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マイプロジェクト

地域Summit

2016.4.1

【レポート】全国高校生MY PROJECT AWARD 2015 全国大会

全国高校生MY PROJECT AWARD 2015 全国大会レポート

 

2016年3月26日(土)「全国高校生 MY PROJECT AWARD 2015 全国大会」を、東北芸術工科大学外苑キャンパスで開催しました。地域やコミュニティの課題解決に取り組む「マイプロジェクト」に挑戦してきた高校生が、一堂に会する全国大会。3回目となる今年、80名の高校生が集まりそれぞれのプロジェクトを振り返って、学びと想いを言葉にし、発表しました。

 

今回集まったのは、115のエントリープロジェクトから、地域・オンライン大会によって選ばれた36の日本代表プロジェクト。北は岩手県から南は沖縄県まで、様々な活動に取り組んだ高校生が集いました。

 

<プロジェクト名一覧>

個人・グループ部門:
東北大会  ひびき通信プロジェクト(岩手)
      SPREAD(宮城)
      おにぎりにぎろうプロジェクト(青森)
      Bystanderプロジェクト(岩手)
      放課後プロジェクト(岩手)
      社会塾(福島)
東京大会  みにぺ!(東京)
      途上国の子どもたちに夢を届ける本(東京)
      七瀬はただ伝えたいのだ。(東京)
      わっかそん(神奈川)
      東北部(神奈川)
      震災から学び、自分の町で出来ること(3.11つなぐっぺし)(神奈川)
      地域のヒーローは高校生!! 町おこしハッピー大作戦(愛知)
北九州大会 Feel Danger プロジェクト(佐賀)
      地域×高校生=∞(島根)
      そうだ!ひなせ(岡山)
      ありがとうコレクトプロジェクト(島根)
      「己を疑い・創造せよ」再構築プロジェクト(沖縄)
online大会 釜石マグネットぬりえプロジェクト(岩手)
      いしのまきロリータ(宮城)
      SYM〜宮古の輝く若者達〜(岩手)
      障がい者と健常者の交流(岡山)
      キースペース(島根)

      高校魅力化プロジェクト(島根)

 

学校部門:
東北大会  被災地観光地化PROJECT(宮城)
東京大会  高校生企業 おだづもっこ(東京)
      egalite~平等~(東京)

      Stitches For Riches(東京)
      Kotobaプロジェクト(埼玉)
北九州大会 伝えたか!私たちから出来ること!(佐賀)
      温泉で地域を元気に!(宮崎)

      書道パフォーマンス(福岡)
online大会 食用瓢箪で地域を救え!-瓢箪倶楽部秀吉の挑戦-(岐阜)
      おさかなカバンプロジェクト(岐阜)

      Sustainable Agriculture(和歌山)
      フェアトレードプロジェクト(愛知)

 

 

「失敗したっていいんです。悔いなく、あなたたちの想いを発信してほしい」。

マイプロジェクトアワード実行委員会委員長である鈴木寛さん(文部科学大臣補佐官)による開会の挨拶で始まった、マイプロジェクトアワード2015全国大会。高校生の勇姿を一目見ようと集まってくださった約250名の観覧者を前にして、参加高校生たちは、これまで取り組んできたそれぞれの「マイプロジェクト」を、力の限り発表してくれました。時に笑いあり、時に涙ありのプレゼンテーションは、高校生たちにとってはもちろん、見守る大人たちの心をも大きく揺さぶる貴重な学びの場でもありました。

 

 

高校生たちの戦いは、実は全国大会前日から始まっていました。

3月25日、バンクオブアメリカ・メリルリンチ東京オフィスに集結した彼らは、プレゼンテーションの最後の磨き上げを丸一日かけて行いました。アドバイザーとなるのは、マイプロジェクト実行委員会の方々やバンクオブアメリカ・メリルリンチの社員の皆さま。プレゼンテーションのプロフェッショナルによるアドバイスが受けられるとあって、どの顔も真剣そのもの。

ここでの感触や意見をもとに、本番前日にも関わらず、発表の内容を大幅に修正する人もいました。

 

 

そうして、迎えた全国大会当日。

大会は、本選(学校部門12→4/個人・グループ部門24→8)→準決勝(学校部門4→2/個人・グループ部門8→2)→決勝(各部門2チーム)のトーナメント戦で行われました。前日からの緊張のためか、プレゼンテーションが終わるや否やトイレに駆け込み、安堵の表情で号泣する生徒や、思うように発表ができず悔し涙を浮かべる生徒など。これまでの自分たちのアクションを伝えるため、ただひたすらにまっすぐに、彼らは自分たちの想いを言葉にのせ、発信してくれました。

 

 

授賞式では、学校部門、個人・グループ部門からそれぞれ1位〜4位が発表され、その他特別賞の発表がありました。

個人・グループ部門からは地元で防災活動の普及を行う「震災から学び、自分の町で出来ること(3.11つなぐっぺし)(神奈川)」、学校部門からは佐賀の特産品を使った商品開発に取り組んだ佐賀県立唐津東高等学校の「伝えたか!私たちから出来ること!(佐

賀)」が、それぞれ1位(文部科学大臣賞)に選ばれました。

 

 

会場にいる高校生が選ぶ高校生特別賞には、アマモという海草と牡蠣の殻で作った天然自然の肥料による野菜作りで、町を盛り上げるプロジェクト「そうだ!ひなせ(岡山)」が輝きました。

 

 

▼1位(文部科学大臣賞)

個人・グループ部門:

震災から学び、自分の町で出来ること(3.11つなぐっぺし)」

東日本大震災の風化防止と情報発信を目的に活動。40名規模のチームで、色々なイベントへ参加してのPR活動や自らイベント主催を行っている。

 

学校部門:

伝えたか!私たちから出来ること!」

地元の佐賀県で開発されたグレープフルーツ(さがんルビー)があまり知られていないことを知り、誰でも気軽に飲めるサイダーを開発。さらに廃棄される皮を利用してリップクリームの開発も行う。

 

▼2位

個人・グループ部門:

「そうだ!ひなせ」(高校生特別賞)
大好きな地元の岡山県の日生(ひなせ)を多くの方に知ってもらうために、捨てられていた牡蠣殻とあまもを肥料にして野菜(あまベジ)を作った。そのあまベジを使った地域活性の活動。

 

学校部門:

「温泉で地域を元気に!」
地元の京町温泉郷について分析を行い市へ提案をして参考資料として採用される。また作成した温泉のPR動画が地域
団体により採用された。生まれ育ったえびの市を元気にするための活動。

 

 

審査員を務めた水谷智之さん(リクルートホールディングス)は全体講評として、「ここで発表してくれた皆さんのマイプロジェクトは、社会や大人に与えるインパクトがとてもすごいものばかりです。行動した分だけ辛いこともあったと思いますが、その行動は尊い」と参加者の健闘を讃えました。

 

 


 

【個人・グループ部門】

★1位(文部科学大臣賞)

震災から学び、自分の町で出来ること(3.11つなぐっぺし)(神奈川)

★2位(高校生特別賞同時受賞)

そうだ!ひなせ(岡山)

★3位

ひびき通信プロジェクト(岩手)

ありがとうコレクトプロジェクト(島根)

 

【学校部門】

★1位(文部科学大臣賞)

佐賀県立唐津東高等学校
伝えたか!私たちからできること!
(佐賀)

★2位

宮崎県立飯野高等学校
温泉で地域を元気に!
(宮崎)

★3位

和歌山信愛中学校高等学校
Sustainable Agriculture
(和歌山)

★4位

東京都立千早高等学校
egalite~平等~
(東京)

 

★特別賞

Best Ownership Award
Bystanderプロジェクト(岩手)

Best Practice Award
釜石マグネットぬりえプロジェクト(岩手)

Best Theme Award
SPREAD(宮城)

Best Creative Award
いしのまきロリータ(宮城)

Best Collaboration Award

障がい者と健常者の交(岡山)

Best Encourage Award
「己を疑い・創造せよ」再構築プロジェクト(沖縄)

 


そして激戦の書類選考を勝ち抜き、全国高校生 MY PROJECT AWARD 2015全国大会に出場したすべてのプロジェクトに「チャレンジ賞」が贈られました!

Think Globally, Act Locally.

すべての中高生の挑戦に敬意を表します。


 

 

翌27日は振り返りの時間。

高校生たちに改めてじっくりと、自分たちのマイプロジェクトを振り返ってもらい、内省する時間を設けました。そして、今後の活動に向けてこれまでの経験をどのように生かせるかについても考えました。

 

並行して、教職員・行政・社会教育団体やNPOなど、様々な立場で高校生に関わる方を対象に、事例発表やワークショップを通じて相互に学び合う勉強会も行いました。パネリストを務めた鈴木寛さんは、2020年の大学入学試験の大改革に触れ、これまでの知識偏重型から知識・技能を活用する力が総合的に問われるようになると語りました。だからこそ、今後ますます主体的な学びの意欲を育てる「プロジェクト型学習」が必要になっていくと訴えました。続いて、「現在の中学生、高校生は22世紀まで生きる、未来の“大人”たちです。その間、“いろんな事”がある中で、幸せな生活を暮らせるように“土台”を創るのが子どもたちに関わる私たちの仕事」と力説。

 

子どもたちに豊かな学びを届けるために、大人である私たちは何をするべきか。大きな問いと向き合いながら、全国高校生マイプロジェクトアワード2015の全日程が終了しました。

 

参加高校生の皆さま、本当に素晴らしい発表をありがとうございました!

また、ご来場くださった皆さま、一緒に高校生を応援してくださった同志として、心から感謝しております。

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