
高校時代、遠い未来を描きながら取り組んでいた「マイプロジェクト」。
その経験は卒業後、そして社会人となったタイミングで、どのように活きていくのでしょうか。
8/1(土)に開催された「マイプロジェクトネクストギャザリング」では、かつてマイプロジェクトに取り組み、現在は一般企業で活躍する2名の社会人ゲストと共に「マイプロジェクトと未来のキャリア」について対話を行い、大学生を中心に20名を超えるマイプロジェクトの卒業生たちが集いました。

高校生と政治家をつないだ経験が、仕事の強みに
1人目のゲストは、高校時代に「僕らの一歩が日本を変える。」という学生団体で、高校生と政治家をつなぐ活動をしていた坂下朋紀さん。現在はGO株式会社で、タクシー業界関係団体との連携やマーケットリサーチを担当しています。
高校時代、国会議員やスポンサー企業との交渉を重ねた経験から、「コミュニケーションとネゴシエーション」の重要性を学んだといいます。「ステークホルダーごとのメリットを提示しながら交渉できることが自身の強みだと気づき、それをさらに伸ばすことができたのがマイプロジェクトだった。その強みは、法規制の中で調整を行う今の仕事にも直結しています」と語りました。

「なぜ?」を繰り返し、自分の軸を問い続けること
2人目のゲストは、高校時代に地元・広島県呉市にてアパレルブランドを立ち上げた伊佐豊さん。広島の高等専門学校を卒業後、トヨタ自動車株式会社へ入社。現在は水素自動車の燃料電池開発に携わっています。
伊佐さんがマイプロジェクトを通じて身につけたのは、「なんでそれやっているの?」と日常的に自分に問いかけ、ビジョンを描くサイクルだといいます。「『何がやりたい?』と考え抜いた経験があるからこそ、社会に出て壁にぶつかっても軌道修正ができる。入学・卒業・就職といった社会で用意されているタイムラインとは別で、自分の意思で立ち止まり、自分の意思でまた前に進む。私を含めマイプロジェクトに取り組んでいた皆さんは、自然とそれができるようになっていると思います」と振り返りました。

問いを深め、新しい行動を起こすために
イベント後半、参加した大学生から「一般企業へ就職せずに起業をするなど、挑戦を続けるという選択肢はなかったのか」という質問があがりました。伊佐さんは「馴染みのある場所・仲間から離れ、自分の力が通用するかどうかわからない環境に身を置くことも大きなチャレンジ。僕にとってトヨタへの入社は、一番難しい挑戦へとつながる道だった」と答えました。
マイプロジェクトで育んだ「問いを深める力」や「意志を持って何かを始める力」は、どんな進路を選んでも自分を支える確かな資質となります。マイプロジェクト卒業生の中には、学生団体を立ち上げそのまま起業をするというキャリアを選択する人も少なくありません。
一方で、坂下さん・伊佐さんのように一般企業で挑戦を続け、その中でマイプロジェクトの経験を活かす姿は参加者にとって新鮮に映ったようで「等身大の勇気をもらった」という声が多く聞かれました。高校時代の原点を振り返り、再び仲間とつながり合うことで、未来への一歩を踏み出すきっかけとなる時間でした。

イベント終了後、会場ではマイプロジェクト卒業生の栗原花音さんが岩手県大槌町に伝わる郷土料理「すっぷく」を振る舞いました。最後に話してくれた「食が人と人をつなぐということを信じている」という言葉も、マイプロジェクトの経験の中で気づき生まれた想いだったようです。

マイプロジェクト卒業生が集うコミュニティ、「マイプロジェクトネクストLab」では、今後もマイプロジェクトと未来を繋げる様々な機会を準備しています。ご関心のある方はぜひご参加ください。