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08/28更新版

2025.08.28

  • #高校生インタビュー

マイプロジェクトの感触、心の動き、ワクワクをもう一度体験したいなら、ネクストLabに参加してみて──卒業生・藤本和奏さんに聞く卒業生コミュニティ「マイプロジェクトネクストLab」

2025年4月に始動した卒業生コミュニティ「マイプロジェクトネクストLab」(以下「ネクストLab」)。
高校時代にマイプロジェクトを実践された方々が中心に集い、繋がり、現役高校生の探究の伴走者となることを目指すコミュニティです。
参加者はコーチング・ファシリテーター研修を通じて伴走技術を学び、全国高校生マイプロジェクトアワードなどのイベントで高校生の対話相手となる「サポーター」や「ファシリテーター」の役割を担う予定です。
※参加方法はこちらをご覧ください。

今回は、ネクストLab参加者である藤本和奏(ふじもと・わかな)さんに、参加を決めた理由や、実際の活動についてお話を伺いしました。

藤本和奏(ふじもと・わかな)さん
京都府出身。公立鳥取環境大学環境学部在学。高校時代に「丹POPO女子が見つけたこと」プロジェクトに取り組み、全国高校生マイプロジェクトアワード2021に出場し、ベストマイプロジェクトアワード賞を受賞。プロジェクトを通じて芽生えた「単に自然だけを見るのではなく、人がどう自然と向き合っていくべきか考えたい」という想いから、公立鳥取環境大学環境学部に進学し、土壌学の研究室に所属。全国高校生マイプロジェクトアワード2023 全国Summitでは司会を務めるなど、高校卒業後もマイプロジェクトとの関わりを続けている。

 

<目次>

 

生物が得意で将来は研究職に就きたいと思っていた高校時代。フィールド探究部の活動でタンポポに出会い、マイプロジェクトのテーマに

──まずは藤本さんご自身についてお伺いさせてください。当時はどのような高校生でしたか?

勉強はある程度できる方で、その中でも生物が得意ないわゆる「リケジョ」でした。元々理系の科目が好きで、将来は研究職に就きたいと思っていて、高校のフィールド探究部に入部しました。その活動の中でタンポポに出会ったことをきっかけに、「丹POPO女子が見つけたこと」プロジェクトに発展していきました。


藤本さんが撮影した「キビシロタンポポ」

答えのない課題に向き合う楽しさに気づいたり、人に何かを伝える難しさに向き合ったマイプロジェクト

──プロジェクトに取り組んでみての学びや難しかった部分を教えて下さい。

単純にタンポポという植物についての知識が深まり、うんちくも身に付きました。調査していた地域には7種類のタンポポがあったんですが、見た目だけで同定することが出来るようになりました。

また、知識が深まったというだけではなくて、マイプロジェクトの極意・象徴とも言える、「答えのない課題に向き合う楽しさ」だったりとか、「自分を俯瞰して視野を広く持った方がいい」ということに気づきました。
調査して「こういうことが分かった」ということを人に伝えていく中でも気づきがありました。当時の恩師がいろんな発表の場を与えてくださって、マイプロジェクトアワードの他にも、日本植物学会だったり、近隣の理系の高校生たちが集まるようなサイエンスフェスタだったりにも参加して。聞き手が違うのでその度に発表内容を取捨選択していました。
それらの発表の機会は冬や秋に多くて。秋はもう、放課後ずっとPCに向かってパワーポイントを作ってて。その場に出向いてタンポポの調査している時や実験をする時がやっぱり楽しいんですけど、それはだいたい春とか夏で終わっちゃうんですよ。秋になったらそのデータをまとめて、文章の一言一句までこだわって、これまで調べたことがいかに伝えられるかっていうのを考えるのが難しかったです。三年間苦労しました。冬には「はよう雪が解けてくれ~」って願ってました(笑)


全国高校生マイプロジェクトアワード2021全国Summitでの発表資料

──マイプロジェクトに取り組んで、「自分のここが変わったなあ」という部分はありますか?

単にプロジェクトとして活動しただけじゃなくて、「タンポポといえば藤本」と周りの人たちが認識するぐらい、「タンポポが私らしさ。自分のもの。」っていうアイデンティティみたいなものができて、自信が持てるようになったなって思います。

──現在はどんな活動をされていますか?

自然環境について幅広い分野を学びたくて、公立鳥取環境大学環境学部に進学しました。海洋気象や、土壌、廃棄物、建築分野など、いろんな先生方がいらっしゃって。多角的に学べるかなと思い、進学先を決めました。
単に自然だけを見るのではなく、人がどう自然と向き合っていくべきかが学べるかもしれないと思い。環境大学ではあるんですけど、二つ学部があって、一つが環境学部で、もう一つが経営学部なんです。経済成長っていう人間の活動と、自然保護だったり、自然の利活用っていう部分の環境学部の両方が学べるのがとてもいいなと思いました。そこが魅力的で、人と自然の共存、共生という部分を学びたい……と、面接で話した通りのこと話してます(笑)

 

「マイプロジェクトに関わり続け、気づきを得たり刺激を受けたい」という想いからネクストLabに参加

──ここからはネクストLabへの想いについてお伺いさせてください。今回ネクストLabへの参加を決めた理由やきっかけをお伺いしてもいいでしょうか。

すごく単純に、高校でマイプロジェクトをやってきて、卒業して大学生、社会人になってからもマイプロジェクトの活動に関わりを持ち続けられるかもしれないっていう期待からですかね。

──マイプロジェクトに関わり続けたいと思う「その心」も詳しくお伺いしてもいいですか?

気づきを得たり刺激を受けるからっていうのが端的な回答です。私はよくメモをとるんですけど、マイプロジェクトや、カタリバさんが運営している場に参加すると、自分の中で「あ、なるほど」と思うことなど情報量が多くて。高校生の時に参加した全国Summitのキックオフデーとか、Summitの時に人から聞いた話は全部メモをとっているし、ネクストLabに参加した時もコーチング研修の時にメモを取っていて。めちゃめちゃページを使うんですよ。凝り固まった思考をほぐすためにも定期的に関わらせていただきたいなって思っています。
出身地の京都府Summitとかに顔を出してみたいってずっと思ってたんですよ。そう思っていたら、全国大会の司会者のお話をいただいて。

全国Summitの司会をできたことは光栄だったのですが、もうちょっと身近に、ローカルに関われないかなって思ってて。でも、現在の拠点である鳥取から、京都府Summitに参加することもハードルが高く、また、鳥取県Summitもないので、県内で身近に関わるってなかなかできなかったんですよ。今回、オンラインで卒業生のコミュニティを作られるっていう話がメールで送られてきた時に、もう真っ先に申し込みました。(※1)

※1
ネクストLab内のファシリテーション・コーチング研修にご参加いただいた皆さまには、都道府県単位で開催される地域Summit・オンラインSummitのサポーター・ファシリテーターとしてご参加いただける機会をご案内いたします。

 


全国高校生マイプロジェクトアワード2023全国Summitで司会を務める藤本さん

コーチング・ファシリテーター研修の受講に加え、コミュニティを盛り上げる「企画運営メンバー」にも参加

──ネクストLabで実際に行っている活動やそれに関する感想を教えてください。

まずはカタリバさんがご用意してくださってるコーチング・ファシリテーター研修(※2)についてお話させてください。
自分がマイプロジェクトに取り組んでいるときにも「伴走」「伴走者」という言葉を聞いていたけれども、それがどういうものなのかは分かっていなくて。
研修を受ける中で、ただ一言に「伴走者」って言っても、いろんな役割を持っていたりとか、コーチングの仕方もファシリテーションの仕方も多種多様で、その人の個性が表れるんだな、みたいな気づきがありましたね。「伴走者」ってなんか堅苦しく思ってたし、「Lab」という名前にちょっと身構えてたんですが、自分自身が伴走者になるときも自由に自分らしくやりやすいスタイルでいいんだなっていう風に、気軽に自由に伴走すればいいんだなと思いました。

また、1か月ほど前に事務局から募集があった、コミュニティを盛り上げる企画運営メンバーにも手を上げました。10名ほどのチームですが、「大学生メンバー同士の交流」「コミュニティメンバーと高校生の交流」「大学生スキルアップ」それぞれをミッションとする3つのグループに分かれていて。私は「大学生と大学生」をつなげるチームとして、数か月に1回ぐらいの頻度で、ネクストLabに所属する大学生を対象に気軽なオンラインイベントができないかなと考えています。私とは違う理由でネクストLabに参加した人だってたくさんいるだろうし、「過去どんなマイプロジェクトやっていたのか」とか「そもそもあなたにとってのプロジェクトとは何か」とか「高校生から大学生になりどう変化があって、今どういう活動をしているの?」というような話を、ネクストLab内の大学生とできたらいいなっていう状態です。

※2
ネクストLabでは、コーチングやファシリテーションをテーマに、事務局主催で研修を実施しています。くわしくはこちら

 

感情を込めて話すのは苦手だけれど、思考や感情、物事を整理して伝えることのサポートができれば

──今後「こんな風に伴走をしたい」という想いはありますか?

私は感情を込めて話すのがあまり得意じゃなくて、エンゲージメント(熱意)を高める声掛けが苦手で……自分の中で「あ、今自分怒ってる、怒らないでおこう。」というように、感情にすぐ気づいてしまって、すっと冷静になってしまう。「このプロジェクト、すごい!」って思ってもなかなか言えなくて……言える人、本当にすごいと思ってるんです。
そこは苦手だけれども、だからこそその分、思考や自分の感情、物事を整理したりだったり、「言語化」「伝える」という面でのサポートはできるかなと。「こういう切り口もあるんじゃない?」っていう提案とかをできるようになりたいなって思っています。

「マイプロジェクトの感触、心の動き、ワクワクをもう一度体験したいなら、ネクストLabに参加してみて」

──最後に、参加を検討している卒業生に向けてメッセージをお願いします。

私自身は衝動的に「参加してみたい!」と思って参加を決めたところも大きいですが……参加するにあたって、高校時代に取り組んだマイプロジェクトってどんな感じだったかなと、当時作ったパワーポイントの資料やメモをしていたノートを振り返ってみたら「この頃の熱意、忘れてた」と思って。「もう一度この熱意を奮い立たせてチャレンジしないと。やってみなきゃ。」という気持ちから参加しました。いま参加を検討している卒業生は「高校生の時にどんなマイプロジェクトをしてたっけ?」というのを振り返ってみて、その時の感触、心の動き、ワクワクをもう一度体験したいという想いが湧き、マイプロジェクトの延長をしたいと思った方は、是非参加してみるといいと思います。また、これまで伴走してもらう立場だったけれど、自分自身が伴走する立場、応援する立場に立ってみたいという想いがある方にもおすすめです。

 

事務局よりお知らせ:マイプロジェクトネクストLabに参加するには


ネクストLabの年間活動スケジュール

高校時代にマイプロジェクトを実践された方や、マイプロジェクトや高校生への伴走に関わりたいという意思がある方であれば、どなたでもご参加いただけます。参加費は無料です。
ご興味のある方は、まずはこちらのフォームより初回イントロダクションの参加をお申し込みください。ご登録後、コミュニティメンバーが集うSlackへご招待いたします。

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