弁護人立会権の実現によって冤罪を減らす | みんなのマイプロ | マイプロジェクト
LOADING

LOADING

高校生の数だけ、プロジェクトがある!みんなのマイプロ

弁護人立会権の実現によって冤罪を減らす

私の探究の目的は、弁護人立会権の実現によって冤罪を減らすことである。

高校2年の始めにコロナで休校になり時間があったため、興味のあった法律の勉強を始めたところ、本では冤罪を取り扱った事例が多いように感じ、冤罪に関心を持った。調べていくうちに、冤罪被害に遭った方が話している記事を見つけ、そこには罪を犯していないのに長時間の勾留や取調べをされて苦痛を覚えたことや、無実が確定されてもなお、家族や職、名誉を失って苦しみ、平凡な日常が戻ってこないという現実が書かれていた。私はこの記事を読んで、罪を犯していない人が捜査側の誤ちで人生を奪われるという現状に憤りを感じ、私の手で冤罪を絶対に減らしたいと思い、取り組みを始めた。

 

最初は冤罪について検察官や何人かの弁護士に話を伺ったり、講演会に参加して知識を深めた。そして、刑事や警察による拷問等の不当な取調べによって早く解放されたいと感じる被疑者が虚偽の自白をして、冤罪は成立するとわかり、弁護士が取調べに立ち会う弁護人立会権の実現させることが、不当な取調べをなくすことにつながり、冤罪を減らせるのではないかと考えた。

そこで、弁護人立会権を日本で認めてもらうためには、まず国会で議題にあげてもらう必要があると考え、3人の国会議員に検討を嘆願する手紙を送り、返事をいただいた。また、世間の弁護人立会権への関心が高まれば次第に国会で検討の動きがでると考え、新聞社に弁護人立会権について報道依頼を行った。現在は大学生と連携して講演会を行うため準備を行っている。

 

新型コロナウイルスの影響で計画が中止や失敗することが多かった。これまでの自分は失敗すればそこで引いていたが、この探究で何人もの方に協力していただいたことで自信がつき、失敗しても諦めなくなった。

また、冤罪について改めて学び直す機会が多く、冤罪という深刻な問題に高校生にできることはない、と後向きに考えてしまうことがあった。しかし、何もしなければ何も変わらないと思い、小さなことでも私にできることはあり、必ず解決に繋がっていると前向きに考えるようになってアクションを進められた。

さらには、探究を2年間行って自分の将来像が大きく変わった。これまでは冤罪を減らしたいという思いで弁護士になることを夢にしてきたが、検察側に立って自分自身で日本の取調べ方法を変えていきたいと考えるようになった。

応援コメント

スマホ版を見る