伝える過去、創る未来、敦賀高校創生部 | みんなのマイプロ | マイプロジェクト
LOADING

LOADING

高校生の数だけ、プロジェクトがある!みんなのマイプロ

伝える過去、創る未来、敦賀高校創生部

コロナ差別に関するニュースを見たことをきっかけに、地元敦賀を差別問題を発生させない、よりよい街にしたいと「創生部」を結成。かつて敦賀はポーランド孤児やユダヤ難民を温かく受け入れた歴史があることに着目し、港町として栄え、多くの人が行き交う多様性に寛容であった敦賀の歴史を今に蘇らせ、街づくりに役立てたいと考えた。
そして、令和2年はその歴史を展示している「人道の港敦賀ムゼウム」リニューアルの年。今一度当時の歴史にスポットを当て、多くの人たちに当時の難民や孤児を受け入れた敦賀の人たちの想いを追体験してもらうために、敦賀ムゼウムでのガイドを担い歴史を発信しようと考えた。

 

まず、歴史を知ることから始め、差別が拡大した結果であるホロコーストについて、本を読んだり、敦賀ムゼウム館長の西川さん、アウシュヴィッツミュージアム日本語ガイドの中谷さんに講演を依頼し、全校生徒向けの講演会を主催した。そして、次にガイドの原稿作成にとりかかり、本を読みつつムゼウムスタッフとの検討会を重ね、原稿を作成した。原稿完成後は現地研修を繰り返し行い、一般向けガイドを開始。多くの団体へのガイドも重ねつつ、より伝わりやすいガイドを目指し、舞鶴引揚記念館語り部との交流を行った。

 

いつのまにか自分たちの活動の目的がガイドをすることになってしまい、本来の目的はコロナ差別をなくしたり、市民の方が人権意識を持つことであり、自分たちの活動が本当に正しいのか悩んだ時期があった。それでもガイドをし続けた結果、多くのメディアに取り上げられるようになり、私たちの活動の認知が広まり、声をかけられることが多くなった。そのとき、私たちの活動を知ってもらうことで、人々に少なくとも歴史や人権について考える「きっかけ」を提供できているのではと思うようになり、そこで初めて活動の意義を感じることができた。私たちにできることは、考え方を強制することではなく、自分たちが勉強してきた事実や想いを伝えることだ。いつかだれかとだれかの会話の話題になってくれることを願って、地道に活動を続けていこうと思った。

応援コメント

スマホ版を見る