未来合成プロジェクト~地球の自律神経を目指して~ | みんなのマイプロ | マイプロジェクト
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高校生の数だけ、プロジェクトがある!みんなのマイプロ

未来合成プロジェクト~地球の自律神経を目指して~

マイプロレポート

あなたのマイプロについて教えてください!

Q.プロジェクトの目指すところ(目的)とその背景を教えてください

最近の地球の様子は、ちょっとおかしいです。毎年のように世界各地で大きな変化が生じています。こうした変化は、総じて地球上の物質の収支バランスが、既存のシステムでは対応できないほど変化しているためだと言われています。地球は自律神経失調症を患っているかのように、自身の恒常性を保つことができなくなりつつあります。こうした状況に対応するため、私は新たに設計した生物を用いた「地球の恒常性維持システム」の構築が必要だと考えました。そうした生物をデザインするための「合成生物学」。それを使って健全な未来を創るプロジェクト。それが「未来合成プロジェクト」です。

Q.プロジェクト/探究の実施内容を教えてください

このプロジェクトは元々、「側溝にあるヘドロをいかにして減らすか」という問いから生まれました。ヘドロの主な構成要素である有機物は窒素を含んでいます。しかし、自然界で窒素を分解する生物の数は十分ではなく、人間活動によって大量に発生した有機物の分解に追いついていません。そこで、この物質を分解する微生物を作りたいと考えました。しかし、学校の探究の時間に集まったチームでは経験や設備、法律、研究倫理などの観点から研究の立ち上げが難航してしまいました。そこで、地元の大学に相談したところ、ご協力いただけることになり、連携して開発を進めています。また、より研究を進めるために、国際的科学技術人材育成プログラム(ROOTプログラム)にも参加し、実際に研究ができる「実践ステージ候補生」に選出されています。
今後については、新たな微生物を作るというこのプロジェクトでは民主的な開発であることが必要であると考えているので、実現に向けて、社会のさまざまな人が知見やアイデア・要望を共有できる場の構築も目指したいと思っています。

Q.プロジェクトを通して学んだことを教えてください

このプロジェクトを始めて分かったことは、理想的な目標と現実的な解決案の間にはかなり大きな差があるということです。経験が少ない今の状態では、机上ではうまくいっていたことでも現実的な解決案を考える段になるとその完成度の落差に動揺してしまうということが頻繁にあるということがありました。また、チームメンバーや先生方と協力して進める上で、どうしても自分の考えが伝わりにくいことなどもありました。こういった経験から、プロジェクトの目標には頻繁に立ち返り、それに対してミクロな視点とマクロな視点を使い分けることが大切であるということを痛感しました。

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