どうしても、山形県民が8月に県産サトイモで 芋煮をしたいという要求を叶えるための ベストミックスを考える研究(山形県立村山産業高等学校) | みんなのマイプロ | マイプロジェクト
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高校生の数だけ、プロジェクトがある!みんなのマイプロ

どうしても、山形県民が8月に県産サトイモで 芋煮をしたいという要求を叶えるための ベストミックスを考える研究(山形県立村山産業高等学校)

マイプロレポート

あなたのマイプロについて教えてください!

Q.プロジェクトの目指すところ(目的)とその背景を教えてください

 山形県には、芋煮というサトイモをメインの食材とした郷土料理があります。地域のコミュニティーで集まって調理から食事まで行われたり、各家庭や地域によって味に個性があるなど、まさに芋煮には山形県民の郷土性や故郷を思う気持ちが表れています。
 県民へのアンケートの結果、芋煮のシーズンは10月以降であるが、「8月から芋煮を食べたい」というニーズがあること、かつ品種は山形県産の「土垂」が好まれることが分かりました。しかし、山形県産の土垂は、9月後半以降にしか収穫できないものです。
 そこで私たちは、山形県民が8月に県産サトイモで芋煮ができるように、サトイモの超促成栽培の実現に取り組んでいます。この活動は、地域の文化を継承するとともに、地域文化を最新の農業技術を用いて、進化させていくことにもつながると考えています。

Q.プロジェクト/探究の実施内容を教えてください

 まず、超促成倍の技術開発です。8月に収穫するためには栽培時期を早める必要がありますが、山形県では3月下旬まで畑が積雪に覆われており、栽培ができません。そこで、4月中旬以降の栽培開始後に、ビニール資材などを用いて、畑で保温することで生育を促進。この方法を農家さんに技術伝達し、実践してもらう取り組みも行っています。
 そして、生産したサトイモを地元の業者やスーパーと協力し、県内の消費者に販売を行っています。また、道の駅むらやまと協力し、8月上旬に「日本一早い芋煮会」を開催。8月上旬に山形県産サトイモが流通しているということをPRしています。

Q.プロジェクト/探究を通して学んだこと教えてください

 あるとき農家さんから「もう協力できない」と言われたことから、農家さんが課題に感じていることを一つずつくみ取り、改善に向け実験や活動をしてきました。この活動を通じて、消費者の立場だけでなく、農家の立場となり超促成栽培を行うことの大切さや農業の課題の難しさを学びました。そして、今後は海外にも進出して、この活動で得た知恵や経験をもとに、発展途上国を中心に農業を進化させたいという夢が見つかりました。

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