私たちは、若い世代でも着物を楽しめるということを知ってもらい、同年代が十日町の伝統工芸品である「着物」に触れるきっかけになりたいという目標を持って活動しています。
　昨年11月に一学年上の先輩方が探究学習で、着物を着てお茶会を開催しました。そのイベントに参加し、私たちのような世代でも着物を着て、それを楽しむことができるのだと気づいたことが探究を立ち上げたきっかけです。そして今年、その探究学習を引き継ぐ形で私たちの活動が始まりました。

　全校生徒にアンケートを取ったところ、着物を着ることへハードルを感じている生徒が多い一方で、大変そうだが着てみたいという需要はあることがわかりました。
　伝統工芸品を扱う企業の方から伝統工芸の未来についてお話を伺った際に、伝統を繋ぐためには古い形にとらわれなくてもよいこと、実際に体験してもらうことが重要であると学びました。
　そこから着物に興味がある子が一歩踏み出す場を作ろうと考え活動を行い、着物リメイクファッションショーを開催しました。「着物を気崩してみよう」をテーマに、企業にもご協力いただき準備を行い、当日はたくさんの高校生が参加をしてくれました。事後アンケートでは、また着物を着てみたい、意外と着やすかったなど回答があり、着物の新たな可能性を感じました。

　活動を始めた当初は、外部との連携を先輩に頼りきりになっていましたが、自分達で積極的に外部と連絡を取れるようになったことが成長だと思います。そして、自分達のやりたいことを真摯に伝えれば、誰かが応援してくれるということにも気づけ、地域の方の優しさに触れられました。
　また、それぞれの活動時に、自分達が何が得意で何をするべきか考えて行動することができたと思います。