インクルーシブな社会を構築するために(神奈川県立平塚中等教育学校) | みんなのマイプロ | マイプロジェクト
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高校生の数だけ、プロジェクトがある!みんなのマイプロ

インクルーシブな社会を構築するために(神奈川県立平塚中等教育学校)

マイプロレポート

あなたのマイプロについて教えてください!

Q.プロジェクトの目指すところ(目的)とその背景を教えてください

 わたしはインクルーシブな社会の構築を目指しています。コロナの自粛期間を経て、町の風景やまちづくりに興味を持ちました。そんな時、建築家の方から「ときに建物はその周りに溶け込んで、そこにある問題点を解決する」と、建築家の考えた公園が街を変えた話を聞き、私も社会を変えるきっかけとなるような公園をつくりたいと思うようになりました。 
 わたしがつくりたいと思った公園は「性別にとらわれず、障害のある人も、こどもたちも、社会のすべての人たちが集う公園」です。インクルーシブな社会の実現には、幼いころから多様性に触れる機会が必要だと考えています。「インクルーシブ遊具」を使って場所や時間を共有し、多様性に触れるチャンスを日常的に作るとよいのではと思いました。

Q.プロジェクト/探究の実施内容を教えてください

 公園の実態を調査するために、一般的な公園の実地調査と、インクルーシブ遊具が設置されている公園の実地調査を行いました。公園利用者への取材を兼ねた実地調査では1日の中での人の流れの推移を見るために、1日を通して調査するように心がけました。また、近隣だけではなく、東京都や岩手県、アメリカのインクルーシブ遊具が設置されている公園を視察しました。
 その後、こどもが訪れたくなる公園を考えるために、インクルーシブ公園や一般的な公園利用者への聞き取り取材(計5回)、障害児施設での調査(2日)、そして放課後デイサービスでの継続的なボランティア活動を通して実態調査(17ヶ月、12回)を行いました。また、特別支援学校4校や障害児向け施設、幼稚園での教師へのアンケート調査(計106名)、学童保育に通う児童(58名)へのアンケートを行い、分析、考察をしました。
 また、一般的な遊具ごとの実態調査と分析、公園設置者の市役所への対面での取材(計3箇所)、インクルーシブ遊具の設置、開発を行っているメーカーへの取材(2箇所)、障がいを持つ方、またはその家族への聞き取り取材(4名)を実施しました。
 そして市の現状と課題を分析し、人口ビジョンとSDGsの問題もふまえつつ、これまでの調査結果から考案した公園を市長へ提案しました。

Q.プロジェクト/探究を通して学んだことを教えてください

 方向性に行き詰まったとき、別の視点や立場で考えることも必要では、と助言をもらい多面的な視点を持つことで、問題を解決できるとわかりました。
 また、私はコミュニケーションが得意な方ではなく、公園で見知らぬ方に声をかける取材は、とても苦手でした。しかし、書籍を読んだり、興味のあるHPを閲覧するなかで、遊具メーカーが商業施設で利用体験会やアンケートを実施し、利用者の声を基に遊具の改良や開発を行っているのを知り、苦手で避けていたが取材の必要性を強く感じ、直接お話を伺うことを繰り返しました。その中で、少しずつではありつつも、苦手意識が軽減し、楽しいと思えることも多くなってきました。

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