ツルシチお届け隊(福井県立敦賀高等学校) | みんなのマイプロ | マイプロジェクト
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高校生の数だけ、プロジェクトがある!みんなのマイプロ

ツルシチお届け隊(福井県立敦賀高等学校)

マイプロレポート

あなたのマイプロについて教えてください!

Q.プロジェクトの目指すところ(目的)とその背景を教えてください

 地元敦賀市には、1920年代にポーランド孤児、1940年代にユダヤ難民を日本で最初に受け入れたという歴史があります。だからこそ、歴史を伝え、多様性や寛容さを考えるきっかけを提供することで、より良い街を創造することができるのではないかと考え、その歴史を伝える資料館「ムゼウム」でガイド活動を重ねてきました。しかし、ガイドだけではなく、あらゆる場所であらゆる人に、敦賀の歴史を発信し興味を持ってもらえる新たな方法が必要だと感じていました。
 そのとき、東欧地域の伝統料理「ボルシチ」が資料館で紹介されているのを見ました。それをビーツの代わりに敦賀の伝統野菜「杉箸アカカンバ」を使うことで、歴史の枠を超え、敦賀の魅力を発信することができ、さらに国際的な繋がりの象徴になりうるのではないかと考え、プロジェクトをスタートさせました。

Q.プロジェクト/探究の実施内容を教えてください

 まずは、ボルシチのレシピを考案するところから始めました。ゼロから作り出すということで、初めは料理サイトを見ながら、それぞれの良い所を掛け合わせて自分達が思う美味しいボルシチのレシピを作り調理実習を重ねました。試食し、味の改善点を見つけ出しレシピを修正する、そしてまた調理実習を繰り返して、ある程度味が安定した物をつくれるようになりましたが、さらなるブラッシュアップのために敦賀の料理研究家の方にレシピ改善の助言を求めました。研究を重ねたにも関わらず、煮込む時間や、野菜のサイズ感などが安定せず、味のコントロールが難しかったのですが、繰り返した調理実習によって乗り越えてきました。
 そして、スープを通して歴史を伝えるにはわたしたちの想いを言葉にしてともに届けることが必要だと考え、そんなパッケージを作るために敦賀のデザイン事務所にアドバイスをもらいながらデザインを考えました。そこで「敦賀のボルシチ」から「ツルシチ」と名付け、完成したツルシチを資料館で30食限定で販売。完売させることができました。さらに、その後もツルシチを使ったさらなるアクションを企画し、実行してきました。

Q.プロジェクト/探究を通して学んだことを教えてください

 各部門のプロから指導を受けながら思いを形として残す過程で、各部員が個々の得意なことを活かし、同じ目標に向かって活動を進める中で一つのチームとしての質が上がり、能力の足し算ではなく掛け算が部内で出来るようになりました。その結果、野菜の旨味が溶け込んだツルシチと部員1人1人の個性が掛け合わさった良いチームが作れました。

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