丹後水中考古学プロジェクト (京都府) | みんなのマイプロ | マイプロジェクト
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高校生の数だけ、プロジェクトがある!みんなのマイプロ

丹後水中考古学プロジェクト (京都府)

マイプロレポート

あなたのマイプロについて教えてください!

Q.プロジェクトの目指すところ(目的)とその背景を教えてください

 このプロジェクトの目標は2つあり、1つ目は丹後の海の遺物を見つけること。これは偶然図書室で「水中考古学入門」を見つけ、丹後にも遺物が存在する可能性を感じて探究のテーマにしたことがきっかけです。
 2つ目はこのプロジェクトを通してより多くの方に水中考古学及び丹後に興味を持ってもらうことです。水中考古学は日本ではとても知名度が低く、そのことが原因で遺跡の破壊にも繋がっています。水底に遺跡があることを認識しておらず、開発や災害によって現在も沢山の遺跡が犠牲になっています。日本には水中遺跡に関する法も整っていません。また、丹後という地域は大学が存在せず、ここで育った人は進学をする限りこの土地から離れることになります。そんなときに地元を誇れるようにしたいという思いから2つ目の目標を掲げました。

Q.プロジェクト/探究の実施内容を教えてください

 調査をするための資金をクラウドファンディングで集め、目標額の300万円を超える4,027,350円の支援をいただきました。クラウドファンディング中はTwitterやInstagramなどのSNSで発信し、京丹後市未来チャレンジ交流センターrootsでもオンラインイベントを開き、どのようなプロジェクトであるか説明をしました。
 事前調査では久美浜湾で牡蠣養殖をする漁師さん、久美浜の歴史に詳しい地元の人にインタビューをしました。また、地域にある文献なども含め、久美浜は沿岸貿易などで栄えた町であったが、久美浜湾は水深が浅く、大きな船が入ってこられないということが分かりました。そのため大きな船が入ってきていたであろう久美浜町旭漁港を中心に9/18〜9/24の期間に調査を行いました。
 その結果、およそ30ヶ所のもやい石やはなぐり岩といった船を係留するための遺構を発見し、その測定と記録をすることができました。その後、現地説明会、そして11/17、11/26に成果報告会を行いました。

Q.プロジェクト/探究を通して学んだことを教えてください

 この調査を通して最も重要だったのは誰かに協力をどれだけ求められるかだったと思います。自分のみではどうしても出来ることは限られます。そんなときに周りを頼ること、自分のしたいことを誠意を持って伝えることがこのプロジェクトの要になったと思います。もちろん賛成意見のみが集まることは無く、否定的な意見も見られるものでしたが、やりたいことを実現するには声を出すしかないと感じました。
 また、一度声を上げるだけではなく、継続して発信していくことも重要でした。情報発信にどんなに手段を尽くしたとしても埋もれてしまうことは多くあります。草の根のように活動していくことがこれからも必要なものだと思います。

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