イロドリ-the color of Japan- | みんなのマイプロ | マイプロジェクト
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高校生の数だけ、プロジェクトがある!みんなのマイプロ

イロドリ-the color of Japan-

MY PROJECT AWARD 2017

ベストラーニング賞

山陰の自然の中に多く残っている「日本の伝統色」について調べ、日本人がかつて持っていた色に対する感性を取り戻すとともに、多くの人にその良さを広めることで、地元の魅力を発信していく活動です。
色に関するカードゲームを作り、地元の人や海外の学生に遊んでもらうことで、日本に残る繊細な色彩感覚を知ってもらいます。

マイプロレポート

あなたのマイプロについて教えてください!

Q.マイプロジェクトを始めたきっかけは何ですか。

中学校から高校にあがるときに、他県の友人に会ったんです。その時、島根の田舎に住んでいることを少し馬鹿にされたんですよね。「何もないところだよな」という感じで。それを聞いて、イラッとしたんですよ。自分たちで何かしてやろうと、そういう気持ちになりました。
もともとは同じ中学校のメンバーと2人で始めた活動でしたが、その後興味を持ってくれた数人が、活動に参加してくれるようになりました。
でも正直、最初は何をすればいいのかがわからなかったです。 益田市にはこういうものがある、ということをアピールしたかったんですが、それが何なのかがなかなか見つからなくて。とりあえず探してみようという気持ちで始めました。
そのうち、手伝ってくれる大人の方(※高校魅力化コーディネーター)が、森林に詳しい方とつないでくれて。その方に「益田にしかないものはないが、益田の森林は世界に誇れるようなものなんだぞ」と言われたことで、自然の良さをアピールしようということになったんです。その方は元生物の先生ということもあって、森林のことを教えてくださったり、自然に関わる地域の活動を紹介してくれたりして、また活動がつながっていきましたね。
※高校魅力化コーディネーター:学校教育に参画し、先生方と一緒に授業を作ったり、生徒の地域での活動をサポートしたりする役目を担っている

Q.マイプロジェクトに取り組む中で辛かったことはありましたか?

高校の中で、部活として認めてもらえなかったことは、辛かったです。自分の高校は進学校で、先生がプロジェクト活動ではなく勉強を第一に考えているところがあるので、プロジェクトをやっている最中は、成績を落とさないよう気を付けていました。
また、なかなか大人の人から興味を示してもらえなかったこともありました。承認されないということが辛かったんだと思います。でも、その中でも担任の先生が理解を示してくれ、先程あげた魅力化コーディネーターに繋いでくれたり、プロジェクトに関しても色々と提案をしてくれた。他の先生に向けて、自分たちの気持ちを代弁してくれたこともありました。
その先生は転任されてしまいましたが、プロジェクトは今も継続しています。これまでの形に固執するのではなく、新しい活動を見つけていきたいなと思いますね。

Q.マイプロジェクトをやっていての変化はありましたか?

テーマが決まってから1年弱の活動でしたが、非常に充実した時間でした。
活動をする前は、自分が行動してもどうせ変わらない、という気持ちがありました。
でも、実際に動いてみると、仲間や大人の方など、協力してくれる人がどんどん増えていきました
とりあえず行動してみて、その後のことはまた考えればいいんだ、動かないと何も始まらないんだ、ということを学びました。

Q.とにかく動いてみよう、と思えたきっかけはありますか?

大きく2つありますね。
1つは、最初に活動に関わってくれた同級生との出会いです。当時は、自分がこうやってみたいと思っていることを学校の友だちに話すことがためらわれたんですが、授業の中で、そういうことを話し合う機会があって。そこで試しに当時ほとんど初対面の同級生に話をしてみたら、意気投合したんです。
その出会いは大きかったですね。
もう1つは、高校魅力化コーディネーターの方との出会いですね。担任の先生にやってみたい、ということを伝えた時に、紹介されたのがコーディネーターの方でした。この方が、人とのつながりをたくさん持っている方で。いろんな方につないでいただきましたが「でも、やるのはお前らだ」という姿勢を貫く方だったので、大変なこともありました。でも、お陰で鍛えられたと思います。

Q.アワードに参加してどうでしたか?

優劣というものは結果としてついてきてしまう、でも本当に大事なことはそれとは関係ない」という審査員の方の言葉がとても印象的でした。
一番よかったなと思うのは、他の人のプロジェクトを聞いて、共感したり、新たな考え方を知ったりできたことですね。最初はやりたいことを同年代の友達に言うこともためらっていたわけですが、仲間が全国にいるということを知って、勇気をもらいました。
一緒に参加した3人は、1番になれなかったことをとても悔しがっていました。もともと、やるなら1番を目指そうという気持ちもあったので・・・でも、勝ちたいからやりたいんじゃない、という気持ちが他の出場者から伝わってきて、考えが変わりました。
町にしかない深刻な問題、世界を取り巻く大きな問題に挑戦している人も多い中で、でも大事なことは勝ち負けではないと。勝ちにこだわっていた自分が恥ずかしくなりました。間違っていたな、と思いました。 アワードというものに対して、最初に持っていた印象はがらりと変わりましたね。

Q.その中で、受賞してみていかがでしたか?

頑張ってきた結果としてもらえたこと、という風に考えることにしましたが、それでも少し罪悪感があるほどでした。当日は、賞をもらっているのに失礼な気がして言えませんでしたが・・・でも、賞をもらったからどうとかではないし、良い悪いが賞ではないと思います。
社会のニーズに応えたり、大人の圧力に立ち向かったり、自分が勇気づけられたり、感動したりしたプロジェクトが、他にもたくさんありました。自分も、賞をとるためではなくて、マイプロジェクトをすること、そのものを大事にしていかなければならないな、と思いを改めました。

Q.アワードで学んだことは何でしたか?

他人と関わることの大切さ、ですね。
話し合うということがいかに大事か、ということはプロジェクトの過程でも学んでいました。
自分一人から、仲間が増え、地域の人とつながっていく中で、最初はなかったテーマが決まり、日本を飛び出して海外にまで、活動の幅を広げることができました。これは、色んな人の考えや意見を共有していなければ、できなかったことだと思っています。
全てを知っている人間は一人もいない、でもだからこそ、自分が知らないことを相手が知っていることもあると思うんです。
アワードの場も、人とのつながりでできた輪を通して、自分の考え方やあり方を再考させられる機会だったと思います。

プロジェクトメンバー

  • ナオヤ(代表者)

    高校1年生(当時)

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