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高校生の数だけ、プロジェクトがある!みんなのマイプロ

つながりの先に、射添紙

射添和紙の魅力を高校生目線から発信していくために、和紙を使った作品を考案し、それを活用した企画を実行した。地元で開催されるウルトラマラソンの表彰状作成や小学生への紙漉き指導、移住定住ツアーへの協力を通して、新たなコミュニティを作り、活動内容を地域内外へ発信することによって人と人との繋がりを作り出す。

マイプロレポート

あなたのマイプロについて教えてください!

Q.プロジェクトに取り組もうと思った理由と背景を教えてください

ともと小学生の頃に初めて紙漉きを行い、自分で作った和紙に感動して、とても楽しかった思い出がありました。私の住んでいる香美町射添地区は、少子高齢化が進み、16ある地区のうち6つが小規模集落、2つは限界集落です。そんな地域を元気にしたいという強い思いを持ってたのですが、あるときマラソン大会のボランティアなどで高校生が地域の中に入って動くと、地域が元気になるのを感じました。そこで、イベント時だけでなくずっと元気になれるよう、人と人が繋がるしくみができたらと考え、学校の総合的な学習の時間「村高発地域元気化プロジェクト」で、元地域おこし協力隊の方と活動を始めました。活動を通して、和紙作りには、年齢も国境も関係ないことを実感したとともに、自分にとって楽しいことだから活動を続けることができています。また、和紙作りが廃れてしまったことも、学んだことで、従来の用途だけでなく、「ナイトプール」に発想を得て、水に浮かぶ和紙「和雲」を作成するなど和紙を使った新しい活用法を提案しました。射添和紙の魅力について話していくうちに、地域資源をうまく活用していくことの重要性を感じました。

Q.プロジェクト活動を通して学んだことを教えてください

私たちは数々の壁に当たり、失敗と挫折を経験してきました。 和紙の素材は100パーセント天然素材で、そのままだと水に溶けてしまいます。そこで、水への耐久性をつけるためにエゴマ油を使用し、和雲の表面に塗り重ねました。この時に、エゴマ油の成分が人の肌に影響を与える心配がないかを美容雑誌で調べたり、看護師さんに聞き取り調査をしたりしながら、安全を確認したうえで使用しました。「ナイトプール」の企画案を持ち込んだものの旅館側の意向に沿って修正を重ね、お客様のことを第一に考える姿勢が徹底されていることに驚き、学びになりました。 私たちの活動目的は、地域の魅力を高校生目線で発信し、地域を活性化させていくことです。ですが、「ありがとう」と言ってもらえる、目に見える形と違って、活動成果もすぐに見えてはこないので、絶えず自分は役に立っているのかという不安がありました。しかし、この活動を始めてからたくさんの方とコミュニケーションをとる機会があり、紙漉きを通して人と人との繋がりができていくのを直接感じました。一つの企画を共に頑張ることで絆が生まれ、それを発信していくことでさらにたくさんの方々と関わることができる、そういった広がりをこれからも大切にしていきたいと思いました。初めて会った方々から「これからも頑張ってね。」と声をかけてもらい、高校生にもできることはたくさんあり、見てくださっている方はたくさんいるのだと嬉しさが込み上げました。今回の企画で、インスタグラムを活用したことによって、具体的に数字から成果を読み取ることができたのと同時に、企画を進めるにあたって生まれた出会いから、小さなコミュニティが出来上がったように感じました。多くの方々との繋がりができたことや、企画を自分たちで進める中で生まれた責任感は、はっきりとした活動成果だと思います。私たち高校生が自分たちの限界を決めず、主体となって地域に提言していくことで、地域住民や行政を巻き込んで、共に質の高い企画へと創り上げることができるのだと思いました。 企画後にいただいたアドバイスや和雲の改善点を見直し、より良い作品になるように考案し、「一緒に作ること」を商品化して、地域からの依頼に応えています。活動報告を行う場として、「地域創造サミットin北栄」「高校生による地域づくりサミットin但馬」「香美町ふるさと教育交流会」、そして「マイプロジェクト北近畿選考会」で、同年代の方々との意見交換や、講師として来ていただいた大人の方からの助言を元に、地元の魅力とは何かを改めて考えながら活動しています。発表を通して新たな人との出会いがあり、自分がどんどん変わっていくことが楽しくてしかたありません。今回のマイプロジェクトで、高校生にも地域への提言力があることが分かったので、今後は少し自信を持って大人を巻き込んで活動したいです。

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