もともと僕たちは、ドローンが好きでドローンで撮影した映像を活用し美しい五島を島外に発信しようとしていました。しかし海を撮影しようと海岸に行くと、いつもどの海岸もゴミだらけで、とてもショックでした。これだけ海がキレイとメディアにも取り上げられて、自分たちも五島の海には自信がありました。海を目当てにくる観光客も多い。それなのにこの現状はなんだ、と腹立たしかった。そして、海ゴミのことについて調べ始めた私たちは世界中で海洋ゴミが問題になっており国連サミットで採択されているSDGsの目標にも掲げられていることを知りました。重大だけれども注目されにくいこの問題をどうにか解決しなければならないと、私たちのプロジェクトが動きはじめました。

私たちがプロジェクト活動をしていくなかで学んだ大切なことは、人を巻き込む力です。私たちのチームは、もともと海洋ゴミをなんとかしたいという4人の名も知れていない小さなチームでした。力も自信もなく、解決案はあるもののなかなか動き出すことが出来ませんでした。そんなある日、地域で街を起こすための作戦会議が近くのコミュニティスペースがあるというので行ってみると、そこには、この五島を盛り上げたいと思っている意欲的な人たちが島内外から集まって来ていて、そこで僕たちのプロジェクトの構想を話すと沢山の人が「いいね！」と言ってくださり、そこにいたある一人のとても人脈のある人が僕のプレゼンテーションをフェイスブックにライブ配信すると瞬く間に沢山の人に広まりその日のうちに、楽天やJAXAの方からも声がかかるような大プロジェクトになることができました。