
■マイプロジェクトで得た学びと勇気
高校2年生のときに、学校の授業で探究学習に取り組んだTさん。小さなころから関心のあった防災の大切さをテーマにマイプロジェクトに取り組みました。
ときに失敗も経験しながら、アクションを重ねていったTさん。学校の先生は、活動で困ったことがあると、相談に乗ってくれたり、励ましてくれたといいます。そして、Tさんと同じように、つくりたい未来に向けてアクションしてきた全国の高校生が「集い」、「学び合い」、ともに「次の一歩を考える」場であるマイプロジェクトアワードへの参加を「あなたはこれが合っている。自分のやりたいことがあるなら絶対にこれに参加すべき」と熱心に勧めてくれました。
そして、出場したマイプロジェクトアワード。同世代の熱意や枠にとらわれない自由な発想で興味関心を追求している姿に刺激を受け、学びや探究への意欲が高まりました。
また、マイプロジェクトを通じて出会った地域の大人からの問いかけや支えにより、自分のやりたいことや考えを表現し他人に共有するプロセスが身につきました。
「もともと消極的な自分が、マイプロジェクトを通じて積極的に活動できるようになりました。意見を発するのは勇気が必要だったけれど、今では疑問に思ったことに向き合い、自分にできることを行動に移せるようになりました」とTさん。
現在は大学で防災や教育について研究しながら、引き続きプロジェクトにも精力的に取り組み、次世代のマイプロジェクトのサポートもしています。
自分の行動で何かを変えられると感じる「自己効力感」が低いといわれている日本の18歳(「18歳意識調査」より)。
マイプロジェクトの機会を届けることで、こうした変化を1人でも多くの高校生に届けることに繋がります。
■高校生に学びの機会を届ける 私たちの取り組み
全国高校生マイプロジェクト事業は、マイプロジェクト(マイ(myを起点とした社会へのアクション)に取り組む高校生のへの支援を通じて、高校生が自らのWell-beingを実現する意欲と創造性を育むこと、そして、その結果としてよりよい社会を形作るアクションが広がっていくことを目指しています。
その一環として、全国の高校生に「【わたしからはじめる】経験」が届く環境づくりに取り組んでいます。この取り組みは、個人・企業の方々のあたたかいご寄付によって成り立っています。
1.全国高校生マイプロジェクトアワードの開催

(全国高校生マイプロジェクトアワード2023の様子)
「全国高校生マイプロジェクトアワード」(以下「アワード」)とは、自らがつくりたい未来に向け、地域や身近な課題の解決するマイプロジェクトに取り組んできた高校生が集まり、発表し、今後につながる学びを得る「学びの祭典」です。
全国高校生マイプロジェクト事業では、2022年度に全国の高校で「総合的な探究の時間」が必修化された今、アワードでは探究的な学びに取り組む高校生の学びをより加速させるとともに、探究的な学びのロールモデルを全国に広く示すことを目的として開催しています(2013年よりアワードは開催)。
高校生がこれまでの取り組みを振り返るリフレクションシートの作成、都道府県単位またはオンラインで開催される発表と対話の場「地域Summit」、地域Summitの代表が集い学び合いロールモデルを示す「全国Summit」といった機会を提供。
なるべく多くの高校生に学びの機会を届けるために、開催地域や枠数を可能な限り増やし、一部Summitでは交通費の補助も実施しています。
2023年度は約7,000名の高校生からエントリーがあり、約4,500名が参加しました。
「アワードが終わったあとも、私たち高校生がこれから社会を動かして行きたいという思いで溢れ、自分から動いていこうと心が動かされた。」<引率教員の声>
「プロジェクトの成果の公表に留まらず、自身の成長を振り返り、プロジェクトの意義をもう一度問い直す。 ここまで「成長」と「学び」にフォーカスした企画はないと思います。」
2.全国の教員サポート

2022年度に全国の高等学校で「総合的な探究の時間」が必修化されました。これによって、全国の高校生に探究的な学びの機会が広がりました。
しかし、全国高校生マイプロジェクト事務局が行った教員向けの調査では、探究学習を推進している担当者の95%が「課題を感じている」ことがわかりました。
▶PressRelease/高校の探究学習「必修化」から2年、校内組織の設置が8割にのぼるも、教員の9割が依然「課題を感じる」。全国教員向け調査
教科書も単元もなく、教員にとっても初めての「探究」。担当教員の多くが課題を抱えている現状があります。
「ひとりひとりが主体的にテーマや課題/つくりたい未来を深められない。」
「探究活動をやりたい子とそうでない子の温度差がある。」
こうした声もお聞きしました。
そんななかでも、生徒により良い学びを届けようと現場で奮闘する先生方を後押しすることが、全国の高校生に「マイ(my)を起点とした社会へのアクション」の機会が届くためには重要だと考え、
全国高校生マイプロジェクト事業では、教育現場でマイプロジェクトの導入/実践をしている、または目指している教育関係者をサポートを実施しています。
「マイプロジェクトパートナー制度」として、マイプロジェクト教材の配布や、先進事例に触れられる勉強会・交流会の機会を、全国の高校に無償提供を行い、2024年現在では、全国約700校(全体の約15%)の高校を支援しています。

(教員向け研修の様子)
「熱のこもった実践事例を学ぶことができ、それぞれの現場や立場での悩みや工夫を共有でき、たいへん有意義だと感じました」
3.全国18地域での学びの環境づくり

(各地で行われたスタートアップイベントの様子)
高校生が意欲をもってアクションや学びを深めていくためには、教員や学校のリソースでは限界があります。学校の外で探究を深められる地域の環境や、様々な経験をもつ大人の関わりが重要です。
教員向けの調査では、「探究学習カリキュラムの企画・開発・推進を支援したり、地域連携を促進するための外部人材(コーディネーター)の配置」の取り組みが進んでいる学校において、探究学習に対する課題感を強く感じる教員の割合が相対的に低い傾向があることがわかっています。
全国高校生マイプロジェクト事業では、各地に根差し、地域の事情などもよく知る団体や企業と「地域パートナー」として協働し、全国高校生マイプロジェクトアワードにおける「地域Summit」や、「スタートアップ」「ブラッシュアップ」といった高校生のマイプロジェクトを支援するイベントの開催を支援しています。
2024年度からは、新たに愛知県の中日新聞社が地域パートナーに加入しました。
▼NewsRelease/地域の高校生たちの探究学習を後押しすることを目指して、中日新聞社が全国高校生マイプロジェクト事業にパートナーとして参画
▼地域パートナー一覧

「地域のマイプロジェクトコミュニティで出会う大人のあたたかさや、あたたかい場に沢山励まされました。また、「やりたい」という思いはあっても進め方が分からなかったのですが、自分の思いを共有し、プロジェクトとして社会のなかで形にしていくための進め方を教えてくれました。このコミュニティの存在や、学んだことが、いまも何かにチャレンジするときの支えになっています。」
■子どもたちに「”わたし”からはじめる経験」を贈りませんか?
これからも全国の高校生にマイプロジェクトの機会を届け続けるために、
みなさまのご支援を必要としております。
▶1000円からご寄付いただけます
いただいたご寄付は、マイプロジェクトを届ける取り組みに大切に使わせていただきます。
高校生たちの未来を応援する温かいご支援をお待ちしています。
■マイプロジェクトアワードの様子をご覧いただけます(11月末~2月各地で開催)
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