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06/24更新版

2025.06.24

  • #レポート

「地域Summit Advanced」とは  ~誕生の背景と事務局の想い~

毎年12月から3月にかけて開催される「全国高校生マイプロジェクトアワード」(以下「アワード」)。
全国各地で行われる「地域Summit」の実施後、動画選考を実施。動画選考を経て約100のプロジェクトが招待されるオンラインイベント――それが「地域Summit Advanced」です。
全国の高校生が集い、プロジェクト発表や大人との対話を通じて学び合うこの場では、「全国Summit招待プロジェクト」の選考も行われます。この「選考が行われる」という点
が地域Summitとの大きな違いです。

2024年度のアワード参加プロセス

本レポートでは、地域Summit Advanced誕生の背景や事務局の想いをお伝えすると共に、2024年度開催の様子をお伝えします。

「地域Summitを学び合いの場に」「高校生の真意を汲める選考体制を」開催に至った背景と私たちの想い

現在のように地域Summit Advancedを開催するようになる以前には、地域Summitの場において「発表・対話・全国Summit招待プロジェクト選出」を実施していました。しかしながら、「全国Summit招待プロジェクト選出」が実施されることにより、私たちが目指す「学び合いの場」というよりも、「競い合いの場」としての色が濃くなってしまうこともありました。

そこで、地域Summitをより学び合いに特化した場にするため、2020年度より地域Summitでは「発表・対話」のみを実施することとし、全国Summit招待プロジェクトの選出を、その後の動画選考にて実施する形式に変更しました。こうして実施することとなった動画選考でしたが、発表する高校生と評価する大人がリアルタイムで対話をすることができないために、高校生の伝えたい真意を汲み取れない恐れがありました。
そこでさらに、地域Summitでの「学び合い」を担保しながら、高校生の真意を汲める選考を実現するために設けられたのが「地域Summit Advanced」です。動画選考で選ばれた約100プロジェクトが招待され、リアルタイムで発表・対話できる機会です。


2024年度は対話役の大人であるサポーター、学びの場づくりをサポートするファシリテーター、運営スタッフ、総勢34名で運営。マイプロジェクト卒業生や、各領域で活躍されている大人、イベント運営のプロフェッショナルの方など、多くのみなさまのご協力をいただいて運営しています。みなさまのご支援があって、このように私たちの想いを形にすることができています。ご支援くださるみなさまに改めて御礼を申し上げます。

※長野県Summit、山口県Summitでは、主催の自治体・財団等と共に企画し、引き続き地域Summit内で全国招待プロジェクト選出を行っています。この2エリアに関しては、全3日間に及ぶ日程の中で、学び合いに特化した1~2日目、選考を実施する3日目というスケジュールで実施することにより「学び合い」が促進される環境づくりに務めています。

【2024年度実施レポート】

<2024年度開催概要>

開催日:2025年2月22日(土)※午前の部・午後の部を実施
開催地:オンライン
参加プロジェクト:全国各地から招待された全98プロジェクト
※地域Summit Advancedに出場した全てのプロジェクトに「地域Summit特別賞」が授与されます。

 午前の部タイムライン

4~6プロジェクト毎にブースに分かれて実施

<2024年度サポーター・ファシリテーター一覧(敬称略)>

サポーター 今村亮 株式会社DISCOVERY STUDIO 代表取締役/教育コーディネーター
谷村仰仕 呉工業高等専門学校 地域連携コーディネーター
鈴木健 一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム マネージャー
大谷一夫 美濃市 地域プロジェクトマネージャー
小山直子 一般社団法人InnoDrops 代表理事
長谷川勇紀 一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム ディレクター
小見まいこ NPO法人みらいずworks 代表理事
井上丹 八戸学院大学 地域経営学部 准教授
稲本朱珠 有限責任事業組合まちの人事企画室 与謝野町高校魅力化コーディネーター
横山和毅 認定NPO法人カタリバ 双葉みらいラボ事業責任者
池田哲朗 静岡県教育委員会 教育主査
加藤聡 姫路市 総合教育監
花岡巌 学校法人昭和女子大学 理事
中村健吾 北海道大学広報・社会連携本部 特任准教授
大野義文 叡啓大学教学課入試係 主任
藤本雅衣子 認定NPO法人カタリバ みんなのルールメイキング事業責任者
山本一輝 Inquiry合同会社 代表社員CEO、ラーニングデザイナー
高澤陽二郎 新潟大学経済科学部 助教/地域リーダープログラム担当
杉浦碧 名古屋市キャリアサポート事業 名古屋市立向陽高等学校キャリアナビゲーター
小柳真哉 一般社団法人アスバシ キャリア教育コーディネーター
白川陽一 名城大学社会連携センター 社会連携アドバイザー
牛木力 一般財団法人つわの学びみらい 教育魅力化コーディネーター
起塚拓志 認定NPO法人カタリバ オンライン探究事業責任者
黍田龍平 株式会社リスポ 代表取締役社長
上水陽一 宮崎県教育庁 指導主事
ファシリテーター 加瀬仁美 認定NPO法人カタリバ
長谷川大介 認定NPO法人カタリバ
越智啓太 認定NPO法人カタリバ
西山和季 認定NPO法人カタリバ
渡辺裕太 認定NPO法人カタリバ
加藤恵美 一般社団法人あわいづ あわいデザイナー
廣瀬久実 山梨県立高校 教員
三浦奈々美 東北大学大学院
酒井梨花 北海道教育大学 学生

各地で探究やマイプロジェクトの推進をされているみなさまやマイプロジェクト卒業生が
サポーター・ファシリテーター(高校生との対話役)を務めました。

学び合いと選考が両立する場を作り上げるための、サポーター・ファシリテーターへの事前ブリーフィング

地域Summit Advancedは選考が行われる場ではあるものの、高校生に学び・気づきを届けたい場であることには変わりはありません。そのため、プロジェクトの評価に加え対話役も務めるサポーター・ファシリテーターには、「どういったマインドで高校生たちに接してもらいたいか」「プロジェクトの状況に応じてどういった声掛けをしてもらいたいか」などを運営より事前にお伝えしています。

 

実際に使用した投影資料の一部

 

高校生自身による学びの意味付けを促す、サポーターによる高校生への問いかけ

高校生の発表後に行われる「対話」の時間。一般的なコンテストでよく見られる質疑応答にとどまらない、高校生の背中を押すやりとりが各ブースで行われていました。実際に行われていた対話の一部をご紹介します。


 

「多くの高校生を勇気づける」 プロジェクトを通じた学びをさらに意味付けする関わり

サポーター:
地域に課題を感じて取り組むスタイルも多い中で、お二人は、地域で既に頑張ってる方々の取り組みに関わっていくという新しいスタイル。お二人がこのプロジェクトを通じて得られた探究的な学び、新しい価値観ってなんですか?

高校生A:
こういう活動するまでは”ただの高校生にできることってあるの?”とか、”大きい問題に取り組める力なんてあるのだろうか”とあまり自信をもてなくて、自分なんかにできることあるの?と思うことが多かったです。活動する中で、じぶんってどういう役割を担えるんだろうかと、自分ができることを探せるようになったのが大きな学びだったなと思っています。やる前からあまり重く考えず、まずは自分ができることを考えられる力を身につけられたのが大きなことだったかなと思います。

高校生B:
学者や専門家とか、すごい人が取り組むことだと考えていました。自分が得意なことからアプローチすることができるんだ、これが社会貢献につながるんだということに気付けた。大学生になったら新しい問題であったり、取り組むべきだと思うことが出てくると思うのですが、自分ができること、得意なことから始めてみようと思えるようになったのが学びです。

サポーター:
すばらしいですね。”自分は社会に役立てないんじゃないか”、”こんな大きいことできないんじゃないか”と多くの高校生が思っているんじゃないかと思う。”そんなことないよ”と勇気づけてくれるプロジェクトだと思いました。是非発信していってください。

 

地域Summit Advancedが生み出す価値

このような地域Summit Advancedを通じて、探究活動に取り組む高校生たちに以下のような価値を提供できているのではないかと考えています。

【高校生の真意を汲み取った、ロールモデル性の高いプロジェクトの選出】

リアルタイムでの対話を通じて高校生の真意を引き出すことで、高校生にとって納得度高く、全国の高校生にとってよりロールモデル性の高いプロジェクトを、全国Summit招待プロジェクトに選出することができています。

【エリアを超えたロールモデルとの出会い】

2024年度からは、「地域Summit Advanced」での発表が叶わなかった高校生も観覧することが可能になりました。都道府県を超えたロールモデルに出会う機会を創出しています。

 

社会の皆様に支えられる地域Summit Advanced

このような場づくりが可能なのは、当日携わってくださるサポーター・ファシリテーターのみなさまはもちろん、ご寄付などを通じてご支援くださる方々のおかげです。高校生一人ひとりが安心して語り、学び合える場を、これからも共につくっていけますと幸いです。今後ともマイプロジェクトに取り組む高校生への応援をよろしくお願いいたします。

 

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