郷土〜ふるさと〜の水にチャレンジ | みんなのマイプロ | マイプロジェクト
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高校生の数だけ、プロジェクトがある!みんなのマイプロ

郷土〜ふるさと〜の水にチャレンジ

MY PROJECT AWARD 2017

No.1

文部科学大臣賞

自分が地下水を飲んでいるということを先生に話した時に驚かれた経験からプロジェクトがはじまりました。

私は小さい頃から普通に飲んでいたので、「何故驚くんだろう?」という些細な疑問を抱き、化学が大好きな私は、化学の力で掘り下げてみようと思いました。

具体的には、「小枝柿」でニアウォーターを作るチャレンジをしたり、以下のような実験を行いました。

①大船渡市内5ヶ所のわき水のサンプリング(成分などを比較するため)

②イオンクロマトグラフでイオン成分を調べる(主要なミネラル成分や硬度を調べ、いろはすに似たものはないか調べるため)

③自宅の熟れた柿と自宅の地下水を混ぜ蒸留する

④塩化鉄三を蒸留水に滴下する(ポリフェノールの有無を調べるため)

 

▼メディア掲載

https://myprojects.jp/news/4075/

 

マイプロレポート

あなたのマイプロについて教えてください!

Q.マイプロジェクトを始めた経緯を教えてください。

ある時の先生との会話でした。「私の家の水道の水は地下水なんです。」と言うと「珍しいねー!」と、とても驚かれました。 一般的にはどの家庭でも水道水が飲まれていることは知っていましたが、それほど驚くことなのだろうかと少し疑問に思いました。これがこのプロジェクトのきっかけでした。
私は化学にとても興味があります。実験をするのが小学校の頃から好きでした。 そこで、私の家の地下水を化学の視点で分析してみようと思いました。
また、私の住んでいる岩手県には日本コカ・コーラで販売しているミネラルウォーター「いろはす天然水」の採水水源があります。このように自然豊かな地に生まれたことを誇らしいと思いました。そして私を育ててくれた「水」と地元で沢山とれる「小枝柿」でニアウォーターを作ってみようと考えました。
その「小枝柿」は、昔からどの家でも皮をむき、軒先に干して、特産品である「ころ柿」に加工していたそうです。ビタミンCはみかんの30倍もあるという「ころ柿」。
現在は、手間がかかるためか作る人が少なくなり、ただただカラスや猿の餌にになってしまっているのが現状です。このことに着目し、現状の改善と地域おこしにも貢献できないかと思い、プロジェクトに取り組みました。

Q.マイプロジェクトをやっていく中で、上手くいかないことや辛いことありましたか?

実験が上手くいかない時は「ダメだったな」と少し落ち込みましたが、私には「化学が好き」という思いがあったので、すぐに「なんでだろう?」という発想に切り替えることができました。
自分の好きなことで探究できたので「大変だ」と思うことはなかったです。

Q.マイプロジェクトを初めてからの変化はありましたか?

今回の活動を通して「地域の課題」と「ふるさとの自然」に着目することができました。そのことによって「大好きな化学の力で地元に貢献したい」という思いが強くなりました。
マイプロジェクトをやって、自分の夢も明確になりました。

Q.これからマイプロジェクトに取り組む後輩に伝えたいことはありますか。

好きなこと、学びたいことを見つけてください。失敗や壁にぶち当たることは誰にでもあります。でも、自分の学びたい分野や好きなことが根底にあれば、やり遂げられると思います。
まだそれに出会えていない人は、様々な人との関わりを持つことによって新しい自分を発見できると思うので、ぜひ、高校生のうちに自分が興味をもっていないことにも広く関わっていって欲しいと思います。
今回、全国Summitの前日に行われるブラッシュアップに参加して、第三者からの意見が凄く大切だと実感しました。それを取り入れることで、よりよいプロジェクトができると思うので、どんどん自分の考えを発信し、フィードバックを受けてほしいと思います。

Q.マイプロジェクトで学んだことは?

自分の思いが伝わったときの嬉しさです。私は、人前で発表するという経験があまりありませんでした。不安や緊張でいっぱいでしたが、講評をいただいたとき、自分の思いが伝わったことを実感することができてとても嬉しかったです。人になにかを伝えるということはこんなに楽しいことなんだと初めて知りました。人に伝える力は社会のなかでは必要不可欠なことなので、マイプロジェクトを通して、その楽しさや嬉しさを実感できたことは、本当に良かったと思います。
また、自分を見つめ直す機会にもなりました。良いところは「良いね」と共感してくれて自信になるし、アドバイスは素直に受け入れようと思ったし、なにより自分だけでは得ることの出来ない「気づき」を得ることが出来ました。自分の殻を破ってありのままの姿にしてくれるのがマイプロだと思います。

プロジェクトメンバー

  • 岩手県立大船渡高等学校

    高校1年(当時)

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