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マイプロジェクト

地域Summit

2019.3.27

【MY PROJECT AWARD2018全国Summit】伴走者フォーラムin全国Summitを開催しました

現在「全国高校生MY PROJECT AWARD2019」の「パートナー登録」を募集中です。

登録をいただきますと、地域大会への出場権を得られる発表会の開催までをサポートします。

また、探究型学習・マイプロジェクトを推進する全国の「パートナー」同士で学び合う コミュニティにご参加いただけます。

探究型学習・マイプロジェクトに取り組む高校生をサポートする、あるいはサポートしようと考えている関係者の皆様は是非、ご検討ください。

 

▼詳細ならびに申し込みはこちらをご覧ください

https://myprojects.jp/award/award2019/partner/

 

2019年3月24日(日)に行われた、MY PROJECT AWARD2018 全国Summit DAY2@京都造形芸術大学・東北芸術工科大学外苑キャンパス。DAY2表彰式の後には、全国の教員・伴走者たちが一堂に会し、これからの教育について考える伴走者フォーラムを開催いたしました。

 

DAY1にて選出された8組の代表プレゼンテーションのそれぞれのドラマに触れ、熱気も冷めやらぬ会場。

 

第一部では、「彼ら・彼女らがプロジェクトを通して得た学びを広く色々な高校生に届けていくために、大人は何ができるのか?」という難しいテーマについて、大人たちが立場を超え、膝を突き合わせ意見を交わしあいました。

 

第二部では、マイプロジェクト・探究型学習を推進している全国の学校・自治体の事例から学ぶ事例発表会が行われました。

県内屈指の進学校から離島・中山間地域の高校、行政まで、多様な事例が発表されます。

 

【事例共有①】大阪府立茨木高等学校(※今年度学校部門文部科学大臣賞受賞校) 入交享子先生

入交先生は、今年度アワードの学校部門において、文部科学大臣賞を受賞した茨木高校にて、 家庭科をご担当の先生です。 先生が担当される選択授業を受講した生徒たちが、本大会に参加しました。

「家庭科は様々な教科で学んだことを出力するところでもあり、本当に心が動いたり、腑に落ちたものは忘れない。それでいい」と入交先生。

家庭科の授業では、あえてノートを作らないといいます。また、20年前からワークショップ形式をとっており、図らずもアクティブラーニングの手法をとりいれていたとのこと。

茨木高校は全ての生徒がクラブ活動に取り組んでいるため、課外活動をする時間がとれません。だからこそ授業の中で、商店街や市役所など、学外で活動できるようにしているそうです。

「色んな個性豊かでユニークな生徒が入ってきますが、そのユニークさを理由にいじめられることはありません。その生徒が3年後に平均化するのではなく、より個性が磨かれ、尖がれることを目指すのが茨木高校なんです。まさしくマイプロと一緒だなと思いました」と話しました。

 

 

【事例共有②】 長野県教育委員会 高校改革推進参与 内堀繁利様

昨年の3月まで上田高校の校長を務めていた内堀さん。現在取り組んでいらっしゃるのは、長野県の高校改革です。そこで重要視しているのは「探究的な学び」の推進新しい学びに向けた「場」と「仕組み」の創造など。講演では、具体的な取り組みがある3つの事例を紹介いただきました。

1つ目は白馬高校。廃校の危機を迎えながらも、国際観光科を新設し全国募集を開始したことをきっかけに、予想を超える数の生徒を集めることに成功した事例です。学科の新設にあたっては、地域の全面協力が欠かせなかったと、内堀様は振り返ります。

2例目の上田高校は、学校全体の教育を「パッケージ」として捉え、探究活動と英語教育を結び付けたり、全員共通のプログラムに加えて伸びる力を伸ばすための希望者プログラムを用意したりしている高校です。そのような環境下で「自身の留学プランを企業にプレゼンし、賛同した企業に協賛してもらう」というプログラムを開発する生徒も生まれました。主体的に行動できる生徒が多く育っている、と内堀さん。

最後に取り上げられた飯田OIDE長姫高校は『地域人教育』を掲げ、高校、地域、大学がパートナー協定を結んで、活動に取り組んでいます。特徴的なのは、公民館の存在。公民館をベースにプロジェクトが立ち上がり、生徒と協力して地域の課題解決を目指しているのです。

2019年度には、マイプロジェクトアワード県大会を開催する予定の長野県。県内の高校生が目標とする大会としてアワードを位置づけ、実践的探究学習を促進していきたい、と力強くおっしゃっていました。

 

【事例共有③】宮崎県立飯野高等学校 梅北瑞輝先生

飯野高校は、1学年3クラス(90名程)という小規模校ながら、独自の取り組みで全国から注目を集める高校です。
梅北先生が大切にしているのは「人とつながり、探究し、実践することから実社会の求める力が身につく」という考え。
「学力が低い生徒も、実践するからこそ振り返りができ学びが生まれ、その結果成長することができるということを実感してきた」と梅北先生。
しかし、当初は教員の中にも、探究学習の価値を信じられない人がいたといいます。そこで梅北先生が実行したのは、教員に高校生たちの活動発表会を見てもらうことでした。
発表を通して、発表をしている側だけでなく、見ている側の生徒も、地域に想いを持ち、自分たちも行動を起こしたいと思うようになる。そのうち、アワードのような外部のイベントに出場し、受賞する生徒も生まれます。
そういった生徒が成長する姿を目にする中で、教員にも変化が生まれ始めました
そして現在では、学校に留まらず、地域にも取り組みを応援してくれる人が現れているそうです。
地域と学校との連携がうまくいくことで、子どもたちにとっても良質な探究環境が生み出せつつあると語っていました。

 

 

【事例共有④】長崎県立五島高等学校 樫本英人先生

五島高校は、限界集落を抱える九州の離島にある学校です。
特徴的なのは、『バラモンプラン』と呼ばれる『地域探究型課題研究』のキャリア教育です。
「進学校ということもあり、初めは進路に結びつけたいという意識があって探究型学習を始めました」と樫本先生。
まずは「地域活性化」をテーマに探究型学習を行ったのですが、あえなく挫折します。想定していた以上に生徒は地域のことを知らず、同じような課題にしか目をつけなかったのです。
そのような経験を経て、樫本先生は「自分の好きなこと×社会」というシンプルながらも自由性の高いテーマ設定に変更します。
生徒の視野を広げるために、島内外から講師を招いて講演会も開催しました。加えて、幾度となくワークショップを行い、生徒たちが考えを深め、自分なりの「問い」を見つけることに注力しました。
プラン・アクション・中間発表・リフレクションという、「PACRサイクル」を回しながら、学びを深めていった生徒たち。
リフレクションでは、マイプロジェクトアワードの発表会の仕組みも活用しました。
「うちは幸いなことに『こんなのやめてしまえ』と言う先生はいません。それは、普段から発信することを大切にしているからだと思います」と話すように、生徒たちの取り組みの機会を、学校内外に発信していく重要性も語っていました。

 

【事例共有⑤】岩手県立大船渡高等学校 梨子田喬先生/特定非営利活動法人いわてNPO-NETサポート 菊池広人様

岩手県大船渡市にある大船渡高校。
『やりたくない』などのネガティブな思いを持っている生徒を、どのように変えていくかが私のマイプロです」と語るのは、「大船渡学」を担当されている梨子田先生です。
もともとは、地域について知ることを目的とした地元学の形で始めた「大船渡学」。しかし、取り組む中で「地元を知ること」が本当のゴールなのか、という問いに突き当たります。
そこで、地域で生徒の学びを支えてくださっている菊池さんと協力しながら「大船渡を学ばない大船渡学」という現在の形に変えていったのです。
「ポイントは、『地域のため』を考えるのではなく、生徒の『学びたいこと』を中心として、それを地域におろしていくという形に設計し直したこと」と梨子田先生は話します。
生徒自らが立てた問いを、生徒本人が考えることで、主体的な学びを得ることができる。そのための教員としての役割は、「なぜ?」「具体的に?」「本当に?」の3点を聞いて生徒の学びたいことを深掘りすること。さらには、上から指導をするのではなく「すごいね」と言って背中を押すこと。
そして、生徒に対しては、評価でなくフィードバックをすることが大切であるといいます。様々な生徒がいるなかで、多様なアプローチを試していらっしゃる梨子田先生。「学校の教育活動全体をデザインして、生徒の探究的な力を養っていくのがよいのでは」と締めくくりました。

 

また、昨年度文部科学大臣賞を受賞した高校生の発表もあり、等身大の高校生の率直な声を聞きながら学びを深めるコーナーも。

 

全国から集まった教員、地域の伴走者、保護者…

会場にいたそれぞれの大人が、ヒントを持ち帰る会となりました。

 

▼当日の写真はこちら!

https://www.facebook.com/pg/myproject.highschool/photos/?tab=album&album_id=2287919177932170

 

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また、探究型学習・マイプロジェクトを推進する全国の「パートナー」同士で学び合う コミュニティにご参加いただけます。

探究型学習・マイプロジェクトに取り組む高校生をサポートする、あるいはサポートしようと考えている関係者の皆様は是非、ご検討ください。

 

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