【MY PROJECT AWARD】出場者インタビュー(10)【AO入試編】「自分にしかできない、”マイ感”を大切に」
全国高校生MY PROJECT AWARD 出場者Interview(10)
しんくん(当時高校2年生)
★全国高校生MY PROJECT AWARD2017
※2019年度大学入試において、AO入試で志望校に合格した高校生へのインタビューです。
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Interview |
■取り組んできたマイプロジェクトについて教えてください。
子どもからおじいちゃん、おばあちゃんに送るオリジナルの手紙を作るワークショップ「Denimail」です。
デニム素材で折りたたんで写真立てに出来るハガキで、そこにはメッセージが書けるようになっていて、大切な思い出の写真を挟んでもらっています。
■マイプロジェクトを始めたきっかけを教えてください。
スタートアップキャンプに参加したことがきっかけです。
そこで自分のプロジェクトを考える時に、「自分の中で一番解決したい問題」をメンターの方に問われました。
僕が一番解決したい問題は何だろうと考えたときに、おばあちゃんの顔が思い浮かんだんです。おばあちゃんはおじいちゃんが亡くなってしまったので、一人で過ごしていて。僕がおばあちゃんのところに行った時は楽しそうにしているけど、やっぱり一人なのでどこか寂しそうな雰囲気を感じていました。
そして僕が高校生になって勉強とかで忙しくなり、あまりおばあちゃんの家にも行けなくなったこともあって、形に残るもので寂しさを和らげてあげたいと思ったのが始まりです。
なので、何らかの形で大切な写真とかが入っているものを作れたらと思って始めました。
■スタートアップキャンプに参加しようと思ったきっかけは何ですか。
自分の中で、何かアクションを起こしたいけど、なかなか踏み出せない自分がいて。
もしかしたらうまくいかないかもしれないけど、まずはやってみようと思ってスタートアップキャンプに参加しようと思いました。
■スタートキャンプに参加してみてどうでしたか。
自分を見つめ直す機会になりました。
自分のやりたいことを考えるきっかけになったのはもちろん、何より考えさせられたのは「自分にしかできないことは何か」、そしてそれを見つけることの大切さでした。
自分にしかできないこと(「マイ感」)を見つけることはとても苦労したのですが、「おばあちゃんを助けたい」という「マイ感」を見つけられた時は感動しました。
■マイプロをその後も発展させていったようですね。
解決したい社会問題はすごくたくさんあって。まず注目したのが高齢化の問題でした。
自分のおばあちゃんに限らず、たくさんの孤独なおじいちゃん、おばあちゃんがいるなと思っていて。
色んなお年寄りの寂しさを和らげたい。高齢化の問題の手助けに少しでもなればと思って、アクションしてきました。
でも最近は思考も変わってきて、おじいちゃんやおばあちゃんだけが対象でないかもしれないと思っています。
地方の活性化にも興味があって、(地元である岡山県倉敷市の)児島という土地をもっとたくさんの人に知ってもらいたいと考えています。児島が素敵な街だということを福岡のおばあちゃんに自慢するんだ!と(ワークショップの)参加者が言っているのを聞いて、このワークショップをお年寄りに限らず、広げていきたいなと思いました。
■マイプロで記憶に残っていることは何ですか。
ワークショップを通して、自分の興味が分かっていったことです。
それがとても大きな学びだなと思っていて。参加した子どもたちの些細な一言でさえも自分の中に刻み込まれているんですよ。
ワークショップに参加してくれた子どもたちに刺激を受けて、自分の中の興味が広がっていく感覚がありました。
■マイプロをやっていて良かったな、と思うのはどんな時ですか。
子どもたちがとても楽しみながらワークショップに参加してくれている時ですね。
自分の名前を呼んでくれたり、これまでにない新しいものを作り出す子もいて。
自分だけじゃなくて子どもたちも成長しているのかなと思って、少しは手助けができたかもしれないなと思いました。
その達成感は大きいです。
そして、マイプロで出会った仲間たちからも大きな刺激を受けていて、自分にしかできないことをどうやったら自分も実現できるかということを、真剣に考えるようになりました。
■マイプロジェクトアワードに参加されてどうでしたか。
アワードでは、自分の探究心はまだまだ足りないということを思い知りました。
他の参加者のプロジェクトを見ていると、こんなにもハイレベルなプロジェクトをやっているんだなと。
みんなの「マイ感」が本当に伝わってきたんです。その熱意が自分の中にも入り込んできて、自分も負けてられないなと思いました。
僕も負けず嫌いなので、このままじゃダメだなと思い、自分の「マイ感」を確かめるために、児島の商店街へ行って、もう一度マイプロを考えたりしました。
■アワードで印象に残っていることはありますか。
良い出会いが沢山ありました。
最初のグループで一緒だった子から紹介してもらった他の大会に出場して、準優勝もできました。
(先の)スタートアップキャンプでも良い出会いがあったんです。
泊まりがけで夜遅くまでキャンプから今までの日々のことを話したり、プロジェクトのアドバイスをし合ったり、本当に良いライバルです。
■今後、実現したい未来はありますか。
僕の中でもまだ決まりきっていないところはあるんですが、日本には観光資源以外にも様々な魅力があると思うので、その魅力をもっと引き出して、日本全体が生き生きとするような社会を作っていきたいなと思っています。
東京オリンピックも近づき、世界のいろんな人が集まってくると思うので、あまり知られていないようなところも含めて、日本全国を世界にPRしていきたいですね。
■これからの展望を教えてください。
来年の4月に、慶應義塾大学(SFC)への入学が決まりました。
解決したい社会問題がたくさんあるので、地方活性の手助けになるようなことをしたいと思っています。
この大学を選んだのも、プロジェクトだけではなく、他の分野と絡めた自分にしかできない地方活性をしたいという思いからでした。
5年後、10年後も、地方活性のプロジェクトに取り組んでいるかどうかは分かりません。
でも、大学は「自分が何をしたいのか」を深められる場所でもあると思うので、本当に人生を通してやりたいことを深めていきたいと思っています。
1つのことをずっとやるのではなく、いろんな課題を解決していきたいです。
人生100年時代の今、いろんなことをできる時間はたくさんあると思っています。(2018年7月の)岡山での豪雨をきっかけに、災害や防災についても関心を持っていますし。
■これからマイプロジェクトを始める後輩に一言お願いします。
マイプロで自分が感じたのは、自分にしかできない「マイ感」の大切さでした。
これから新しいプロジェクトに取り組む人もたくさん出てくると思うんですが、自分にしかできないことをどんどん深めていって欲しいです。
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「全国MY PROJECT AWARD2018」について
受付期間は2018年12月1日(土)から2019年1月15日(火)まで。
エントリー・詳細はこちらから:https://myprojects.jp/award/award2018/
□全国Summit(文部科学大臣賞授与!)2019年3月22日(金)~24日(日)
□東京大会 2019年2月24日(日)
□関西大会 2019年2月10日(日)
□九州大会 2019年2月23日(土)(予定)
□東北大会 2019年2月16日(土)
□しまね大会 2019年2月9日(土)〜2月10日(日)
□online大会 2019年2月(未定、書類通過者に日程通知)
▼MY PROJECT AWARD 2018の告知movieをご覧いただけます。