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マイプロニュース

【レポート】教育関係者向けイベント「『探究の授業』を探究してみよう」が北海道で開催されました!

2019.7.19

イベントレポート

 

2019年7月14日、高校の探究授業について学び合うイベント「『探究の授業』を探究してみよう」(主催:北海道大学教育学部篠原研究室、協力:全国高校生マイプロジェクト実行委員会)が北海道大学にて開催され、道内各地の教育関係者約30名が参加。

 

現場の高校教員、管理職、行政、民間企業など、多様な参加者が集まりました。

 

 

 

ゲストの認定NPO法人カタリバ代表理事・今村久美氏による、「高校生にとっての、これからの「探究」とは?」というテーマの話題提供から会がスタート。

 

 

これからの探究学習には、マイプロジェクトにおいても大切にされてきた「課題設定に対する主体性」「経験からの学び」のサイクルが重要になってくるということ。

そこでの教師・伴走者の大切な役割として「内省支援」「概念化支援」が挙げられること。

また、生徒の学びを加速させるためには地域や外部人材との連携がより重要になってくることを、学習指導要領や実際の事例を引用しながらお話いただきました。

 

 

続いては、現場教員として生徒の探究的な学びを推進している北海道登別明日中等教育学校・太田稔教諭と、地方行政及びコーディネーター的な立場から高校現場に関わる、岩手県大槌町教育委員会教育専門官/大槌高校カリキュラム開発等専門家・菅野裕太氏のお二人から話題提供がありました。

 

 

 

太田教諭は、現在赴任2年目の登別明日中等教育学校で探究学習を推進。

同校は本年度に文部科学省の指定事業「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」の指定を受け、道や市、地域とコンソーシアムを形成し、実践の中で生徒の学びのフィールドを広げています。

 

「地域と協働すること」や探究の中での「成果物」などを最終ゴールに置くのではなく、一人一人の生徒が内発的動機からのテーマ設定を行い、完結しそうなものよりも答えのない難しいものに取り組むことで、「使命感よりも、創造を楽しむこと」を大事にしていると太田教諭はいいます。

 

また、探究を行う生徒にとって「テーマを面白がってくれる先生がいることが大切」とも。

生徒の内発性を引き出すためには、太田先生のように、自らが「探究」を楽しむスタンスが大切と言えるのかもしれません。

 

 

 

一方、震災直後からNPO職員として町に関わり、教育行政職を経て、現在は岩手県立大槌高校に常駐し高校教育の現場に関わる菅野氏。

今年度から同校では「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(地域魅力化型)」の指定を受け、「三陸みらい探究」と題した探究学習の実践を始め、高校魅力化に向けた取組を行っています。

 

震災後やその以前からの課題も山積する中、町の最高学府であり町内唯一の高校で何を学ぶのか。

それは、町やそこに住む人々の未来に直結すると言っても過言ではありません。

大槌町では、復興や地方創生に向け魅力ある教育を創っていくことを掲げており、教育関係者だけでなくそこに暮らす地域の人々とも対話し協働していく体制のもと、高校でも様々な取り組みが始まっていくといいます。

 

 

 

 

休憩を挟んで、話題提供の3名と、主催の北海道大学大学院・篠原岳司准教授とのセッション。

探究における評価の難しさや、「探究的な学び」が推進されていく中で、先生方が現場で感じられている板挟みについての課題感が共有されました。

 

 

会の締めくくりは、

「探究学習と進路の接続は?」

「よりよい探究のリフレクションのあり方は?」

「道立高校において外部人材を活用するには?」

「探究のファシリテーターに必要な資質は?」

など、参加者から出てきた様々な問いをもとにグループに分かれ、グループディスカッション。

 

 

教科と探究の接続、進路決定における保護者との対話など一般性の高いテーマから、アイヌ文化とグローバルな視点をどう結びつけ教育に活かしていくか、という北海道ならではテーマまで幅広く活発に議論が行われ、あっという間に時間は過ぎていきました。

 

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「『探究の授業』を探究してみよう」と題した当イベントには、札幌市外からの参加も多く、道内の高校現場における探究学習への関心の高さがうかがえました。

また、北海道は広域かつ札幌近郊への人口の一極集中という課題もある中で、地方創生や教育の魅力化も重要なテーマ。

「授業」という枠を超え、教育現場・行政など多様な立場の方々が繋がり、相互に学び合いを深める機会となりました。

 

 

(文責:マイプロジェクト事務局 和田果樹)

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