【レポート】渋谷でのイベントに、マイプロ高校生・大学生が登壇!
東京・渋谷区で開催された日本財団主催「ソーシャルイノベーションフォーラム2018」でのイベントの一つとして、2日目に開催された「ソーシャルイノベーションハイスクール」。
青山学院大学を会場に、文部科学省、経済産業省の官僚、NPO法人ETIC.の代表理事・宮城氏をはじめとしたNPO代表ら、そして社会課題の解決に自ら取り組む全国各地の高校生と大学生が、18歳以下の若者の社会参画や高校改革について話し合い、300名を超える参加者が来場しました。
イベントでははじめに、地域・教育魅力化プラットフォーム共同代表の岩本氏がテーマを提示。
18歳以下の若者の社会参画をする際の機会や支援が不足している現状について、問題提起がなされました。
岩本氏の紹介で舞台に上がったのは、社会課題に対して実際に行動を続けている、3チーム4名の高校生です。
行動に移そうとした背景、取り組みの内容やそこで感じたことを、緊張した面持ちながらも、力強く発表しました。
高校時代にマイプロジェクトに取り組み、大学進学後は、自身の取り組みを事業化するため会社を立ち上げたという慶応義塾大学1年の岡田紗季さんの発表では、どのような機会や支援があったことで活動を継続できたのか、という点についても言及がされました。
5名からの発表ののち、文部科学省、経済産業省の官僚、NPO代表らも参加するパネルディスカッションへ。
プロジェクトに取り組む中での高校の先生や家族などからの反応や、どのような支援があれば活動が促進されるか、といったテーマについてそれぞれの立場から意見が飛び交いました。
プロジェクトをいくつも実行してきた高校3年生の大屋彩乃さんもその一人。マイプロジェクトアワード2016の出場者です。
プロジェクトを実行する中で、なかなか学校の理解を得られなかったと訴えます。
「『学校のことに手を抜かないなら頑張って』というスタンスではありましたが、学校が障壁になり、やりたいことを諦めたこともありました。社会的に高校に行くというのが当たり前という風潮があるから通っているのであり、学校に『成長しに行っている』という感覚はあまり持てていません」
文部科学省の合田氏、経済産業省の浅野氏の両氏は、社会構造が変化している中で先生や保護者など若者にかかわる全ての人々が変わっていかなければならないと指摘。
これからの高校教育への期待、そのために両氏が実現しようとしている世界観が会場に共有されました。
最後に、日本財団の笹川会長が登壇。「明治150年を迎え、学びの価値観が変わってきている。日本人は余力があるからこそ、この現状に目を背けず、一人一人の形で一歩を踏み出していこう」とのメッセージで、この場が締めくくられました。
イベントを終えて、大屋さんはこんな振り返りを残しています。
「今まで教育現場は自分にとって<壁>と感じていましたが、すぐに変えられない背景が少しわかりました。
そして、それが少しずつ変わってきている、ということもわかりました。少しずつでも現場が変われば、私の周りの友人もアクションを起こせる人が増えると思います。そう考えると、わくわくしますね」
イベントの様子は教育新聞でも取り上げられました。
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