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全国高校生MY PROJECT AWARD 2017伴走者インタビュー(2)

2018.9.12

伴走者インタビュー

全国高校生MY PROJECT AWARD 2017伴走者インタビュー(2)

石黒 和己さん(NPO法人青春基地 代表理事)

Interview|

 

◆担当されているプロジェクトを教えて下さい。

 

「夢を還るキャンパス」という同世代の居場所づくりをしているプロジェクトです。また山梨県富士北稜高校の「自分をかえる、社会をかえる、かえる組」のプロジェクトも少しだけお手伝いしていました。

 

◆全国Summitに参加されていかがでしたか?

 

高校生たちにとって「マイプロジェクト」があることの意味を強く感じましたね。マイプロジェクトは、「マイ」という視点が最も重要な価値だと思っています。「マイ」とは、誰かと比べられたり、評価されるものではない、一人ひとりが持っている関心や問題意識、葛藤に取り組むということだと考えています。

全国Summitは、そんな自分なりのプロジェクトを、多くの人の前で伝えるという機会です。それはつまり、高校生たちにとって一番大切な部分を、他者と共有する時間なのだと思います。

だからこそ、強くて深い応援者や、心から大事にしたいと思える仲間との出会いが生まれているのだと思います。高校生が「自分だけの課題」に留まるばかりでなく、そこにある種の「風穴」を開けて、「自分だけの課題」が、社会や自分とは異なる誰かの課題解決に繋がっていく機会になっていると感じています。

 

実際に高校生を見ていて、そう感じられたんですよね。

はい。全国Summitがあるから、一年間の集大成をまとめることができるし、そうでもないとなかなか機会がないと思います。

誰かに伝えるという機会は、自分にとってもプロジェクトの存在意義を振り返る作業であり、その中で、自分が抱えてる課題が少し軽くなったりすることもあるのかなと思います。だからこそ、高校生たちをアワードに連れて行きたいと思っています。

 

◆高校生のマイプロジェクトが作られているのかを教えて下さい。

 

放課後に課外活動として行う形と、公立高校の授業内で実施しているPBLプログラム(Project Based Learning)の2つの方法で取り組んでいます。いずれも日々コミュニケーションを取る中で、もっと先に行きたいという生徒の想いや意志を感じた時に、次の挑戦として、プログラムを「受ける」だけでなく、自分で「作っていく」というステージとして、マイプロジェクトがあります。

 

◆プロジェクトにはどのような関わり方をしていましたか?

 

今回全国Summitに出場した「夢を還るキャンパス」は、私にとっても教育や社会について強く考えさせられるプロジェクトでした。彼女の人生において、その大変な葛藤を乗り越えるには「マイプロジェクト」が必要だったと感じています。だからこそ、プロジェクトに伴走することは、彼女たちの人生に寄り添うような時間でした。むしろ巻き込まれるように、気づいたら伴走していた不思議な経験で、私自身が本当に多くのものをもらいました。

 

◆プロジェクトの始まりは?

 

もともと高校生たちは、記事を書くために不登校やフリースクールに関する方々を取材していました。1ヶ月で6人ほどの大人に取材をする時期もあり、ずっと精力的に活動しているし、彼女たちの中でも共感や違和感など色々な気づきと問題意識が生まれてきていました。それで、「色々思ったことを、プロジェクトにして自分たちでもやってみたら?」と言ってみました。

 

全国Summitでプレゼンテーションをする高校生

 

◆高校生たちの変化はありましたか?

 

ものすごく大きかったと思います。メンバーの一人は高校3年生でしたが、夏が過ぎても進路も決まっておらず、そもそも自分の未来のことを考える気力を持ちにくい状況だったんです。

プロジェクトを進めることで、様々な大人に応援されたり、自分の将来を考えることができたことが一番大きかったようで、結果的に、大学受験もして、自分で奨学金ももらって、自分で「初めて人生を前に進める」という実感をもったことは、ものすごく貴重なことだったと思います。

 

使う言葉が変わっていくのが面白かったです。もともとは、勉強にも身が入らず、事情があって高校に行けない時期もあったし、もちろんニュースなんて一切見ない高校生でした。でも、プロジェクトを経て、いじめや不登校といった日本の教育の問題を知るために、内閣府の白書を読んでみたりしていてビックリしました。人は希望を持つと、思考が始まり、思考が始まると学力が伸びるということを、肌で感じました。

 

◆ものすごい変化ですね。

 

私も彼女たちをとても尊敬しています。彼女たちが自分の力で、つくった今なのだと思います。そして、もちろん私自身にも彼女たちと向き合うことはタフさが必要な時もありましたが、前を向ける瞬間や、成長がどんどん加速する姿を見て取れて本当に嬉しかったです。

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