【協力:アクセンチュア株式会社】高校生ならびに卒業生へのアンケート結果
全国高校生マイプロジェクト実行委員会および事務局は、マイプロジェクトに取り組むことで得られる成果を検証するため、全国高校生MY PROJECT AWARD2017の参加者、ならびに同左2013〜2016の参加者にアンケートを実施しました。アクセンチュア株式会社の協力の元、得られたアンケート結果を分析しました。
■対象:全国高校生MY PROJECT AWARD2017参加者
有効回答数:174人(女100、男72、その他2)
参加者の比率としては女子が多い。また学年別では高校2年生の分布が最も多く、次いで高校1年生の参加が多い。
【プロジェクトを通して以下の経験をしましたか?】
同世代との交流は7割近くの参加者が経験しているが、他地域の高校生との交流は5割程度。
また、大学生との交流になると4割程度にとどまる。
身近な地域との交流は5割以上が経験している一方で、海外との交流についてはまだまだハードルが高い状況にある。
学校を飛び出し、企業や団体との何らかの接触を持った参加者は6割に及ぶ。
上記のような経験を通して、参加者は学校で学べないような社会的なスキルを身に着けている。
【以下の質問に回答してください。】
また、マイプロジェクトに取り組む前後での変化について、調査を行った。
上記は、質問項目のうち「あてはまらない/どちらかといえばあてはまらない」の合計値と「どちらかといえばあてはまる/あてはまる」の合計値の間で有意な差が見られた項目の抜粋である。
自己肯定感・・・29.6%
粘り強さ・・・32.0%
受容力・・・28.2%
表現力・・・30.8%
情報活用能力・・・27.6%
批判的思考力・・・17.0%
社会参画意識・・・40.3%
上記の通り、数値の変化が見られた。特に、社会参画の意義についての数値の変化が大きいことがわかる。
社会性に関する数値では、上記の通り他の項目においても意識の変化が認められる。
■対象:全国高校生MY PROJECT AWARD2013〜2016参加者
有効回答数:31人
卒業後の進路について
大学への進学率は、全国の57.9%(※1)に比べるとやや高い数値(80.6%)である。
また、進学者のうちAO入試の利用者は35.7%、推薦と合わせると71.4%にのぼり、全国の44.3%(※2)よりもかなり多くなっている。
マイプロジェクトに取り組んだことで進路に大きな変化があったと答えた卒業生からは、「自分が行いたい貢献活動などを積極的に取り入れ、失敗が成長につながるという考えを持っている大学に行きたいと感じるようになったから(男)」
「マイプロを通して、大学に興味が湧いて、もっと人の行動や心について知りたいと思うようになったから(女)」といった声があった。
(※1)文部科学省「2018年度学校基本調査(速報値)」
(※2)文部科学省「2017年度国公私立大学入学者選抜実施状況」
プロジェクトに取り組んでから今までに以下の経験をしましたか?
ボランティア参加率は87.0%と、卒業生のほとんどが参加経験者である。
また、22.5%が団体の立ち上げを、12.9%は副業を経験している。