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マイプロジェクト

地域Summit

2023.6.29

未来を開く学びはどのように実現できるか?~サポーターアフタートーク・全国Summit受賞プロジェクト発表動画公開~

 

2023年3月25-26日、各地域Summitから招待された48プロジェクトが集う全国Summitをもって、記念すべき10回目、2022年度の全国高校生マイプロジェクトアワードは幕を閉じました。

 

【全国高校生マイプロジェクトアワード2022から得た探究のヒント】

社会の変化が激しく、複雑化していくなか、自ら未来や社会を切り拓く力がますます必要とされる時代が訪れています。そんな社会の状況を背景に新学習指導要領が実施され、必修科目として「総合的な探究の時間」が盛り込まれました。しかしながら、どのようにその学びを実現していける・またどのように生徒に伴走すればよいのか、悩まれている先生方は少なくないのではないでしょうか。
本記事では、受賞プロジェクトの発表動画や、全国Summitで高校生と対話をした「サポーター」のみなさんによるアフタートークを通じて、探究・マイプロジェクトを未来につながる学びにつなげていくヒントを探っていきます。

 

①「自分の言葉で語る」ための準備や関わりとは?

https://youtu.be/Wz3h3F6C2Ok

周りの大人や同世代からの問いかけや振り返りを通して取り組んできた経験を振り返ることで、自分の言葉が紡がれていきます。プレゼンテーションのテクニックを極めたり、想定問答をしっかり用意する以上に、多様な他者との生の対話を通じて学び合おうというマインドが大切であると言えそうです。

 

 

②「意欲」や「主体性」はどう育めるか?

https://youtu.be/D8jwi3xYmwQ

どうしたら地域Summit、全国Summiに出場している高校生が持つような意欲や主体性を育めるのかと、ヤキモキされている先生もいらっしゃるかもしれません。しかし、生徒に先生が教えたくなってしまう気持ちや、焚き付けたくなる気持ちをぐっとこらえて高校生を信じ、学びを面白がる感情が湧き上がってくるのを気長に待ったり、一緒に探究する姿勢でお互いの成長を楽しむ。これらの要素を少し混ぜ込んでいくことが、主体性を引き出すひとつのヒントになるのかもしれません。

 

 

③未来の「問い」につながる「引きずり」

https://youtu.be/pJTZdVxiQeo

プロジェクトに一生懸命取り組んだからこそ生まれる「引きずり」。後々まで引きずってしまうことは、ネガティブにも聞こえますが、本人の中で問い続ける機会となるのかもしれません。またそれは、生成AIなどにはできない人間の営み、これからの社会を生きる力になるはずです。

 

 

→動画の全編はこちらからご覧いただけます。

 

 

【受賞2プロジェクトの発表・対話の動画を公開】

 未来を開く「学びのロールモデル」として、「校則の見える化で校則の在り方を変える」が文部科学大臣賞、「スマート盲導杖”みちしる兵衛”の開発(群馬県立高崎高等学校)」がマイプロジェクトアワード特別賞を受賞しました。

 

「校則の見える化で校則の在り方を変える」

(文部科学大臣賞)

中学時代に感じた素朴な校則への疑問から出発をし、行動を積み重ね続けたプロジェクト。「自分自身の変化のプロセス」をメタ認知して丁寧に振り返り学びを言語化されていた点、そして「課題に対して真正面から戦って解決する」のではなく「情報を集めて比較可能にすることで=可視化することであり方が変わる」という社会課題に対する新たなアプローチの可能性を見事に体現し示してくれた点が、今年度のロールモデルとしてふさわしいという評価を受けたポイントでした。

 

 

「スマート盲導杖”みちしる兵衛”の開発」群馬県立高崎高等学校

(マイプロジェクトアワード特別賞)


たまたま見かけた視覚障害者についてのニュースをきっかけに、地道だが着実に「仮説・実装・検証/フィードバック」サイクルを回し続ける、探究的なプロセスを示してくれたプロジェクト。他者の痛みを理解し原動力にする姿勢に加えて、当事者とのやりとりを通してプロダクトを更新したり、企業・大学など他者から学んで進めた対話的な姿勢は、分断が生まれるこの時代だからこそ特に見習うべき姿と言えるのではないでしょうか。また、テクノロジーの力を使いより大きな課題解決をしている点もこの時代だからこそのロールモデルと感じます。

 

 

ほかにも、全国Summitへの出場は叶わなかったけれども、地域Summitで素晴らしい学びの姿を示してくれたプロジェクトも多数ありました。

 

例えば、大好きなパンを試行錯誤しながらゼロから自分でつくってみようという主体性あふれる素敵なプロジェクトや、とても身近な教室内のゴミに関する課題を様々な工夫をこらして解決しようとした探究性あふれるプロジェクトなどです。(これらのプロジェクトは地域Summit特別賞を受賞しています)

 

全国高校生MY PROJECT AWARDでは今後も、できるだけ多くの高校生が自らの言葉で語り、上記のような同世代の姿を見ることでお互いから刺激を得る機会をつくっていきます。日常の場でも、未来を拓く学びを実現する一助になれたらと考えています。

 

引き続き、よろしくお願いいたします。

 

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■2023年度マイプロジェクトパートナー登録を受付中

マイプロジェクト事務局では、高校生の探究・プロジェクトに伴走される先生方・教育関係者の方に無償でご利用いただける「パートナー登録制度」を用意しています。実際に現場でどうすればよいのか?という疑問へのヒントになる高校さんの取り組み事例を、勉強会やアーカイブ動画でご紹介しています。ぜひご登録を検討ください。

 

▼パートナー登録フォーム

https://myprojects.jp/partner/form/

 

▼「2023年度マイプロジェクトパートナー登録」の詳細

https://myprojects.jp/partner/

 

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 ①探究・プロジェクトの実践支援に活用できる「探究ガイドブック」の閲覧

 ②各地のパイオニアに学び、登録者同士で交流できる「オンライン勉強会」へのご参加

 ③過去事例をご覧頂ける「勉強会アーカイブ動画/高校生の発表事例動画」

 

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■カタリバオンライン for Teensのご紹介

全国の高校生を対象に学校・地域の枠を超え、オンライン上で、互いのスキルを磨き、次のアクションに繋げる実践型プログラムを無償で提供しています。

 

▼プログラム一覧はこちら

https://katariba-teens.online/category/program/

 

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