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マイプロジェクト

地域Summit

2018.10.29

【レポート】第3回”生徒が主役”のプロジェクト学習を考える勉強会 ~”タンキュウ”を探究する~

 

第3回となった”生徒が主役”のプロジェクト学習を考える勉強会。

 

各所で広がりつつある探究、実際にはどのように行われているのでしょうか。

また、今後どのように行われていくのでしょうか。

『そもそも探究とは?』をタンキュウします!

 

 

まずは、高校生時代に授業で探究活動に取り組んだ基星架さんからお話を聞きます。

(東京都立千早高等学校を卒業後、國學院大學に入学、現在2年生)

千早高校では探究活動を行い、解決策をプロジェクトとして形にしていくコミュニティデザインという授業があります。

1学期は商店街でのフィールドワークから課題を設定し、解決策について考えます。否定することなくポジティブに意見を出し合う話し合い。

初めは、自分のテーマでプロジェクトを進めたいのに、おあずけなのかと思う生徒さんもいるそうですが、この期間にプロジェクトを進める学びを受け取るそうです。

 

友達とアイディアをふせんに書き出すと、模造紙がいっぱいになるほどでる。

そうした中での議論が自分はできる!という自信につながりました。

 

2学期からは、いよいよマイプロジェクト(自分の関心にそったプロジェクト)を進めていきます。

基さんは、障害のある方と何の不自由のない方との相互理解を目的とし、特別支援学校との合同部活(演劇部)や農業に一緒に取り組むプロジェクト立ち上げました。

 

改めて、「私がやる理由」「私だからできること」を問われ、

言葉にしていくことで自分と向き合う時間ができました。

 

基さんに共有いただいた事例をもとに、

探究の第一歩、それぞれが気が付いている問題や、そこに向けて何をすべきかという課題の設定をしてみます。

疑問や課題など、今日聞きたいこと、話したいこととしてふせんに書きだします。

 

ここで出た主な意見は↓

・探究的な学習の導入の仕方

・先生の役割、先生がが勉強する仕組み

・主体性を引き出す方法

・ロールモデルとの出会い方

・保護者への説明はどう行うか

・教科学習との兼ね合い

 

続いてプログラムは、3つの視点からの情報収集へ。

3つのブースに分かれ、”タンキュウ”のリアルに迫ります。


・普通科高校における探究活動 『社会探究』の取り組み

郁文館高等学校普通科 北澤壮太先生・大嶽学先生

 

郁文館高校では、学年全員(300名近く)が1~2年生にかけて探究活動に取り組みます。

授業時間の確保や教員の役割についてなど、上手くいっている点や苦労している点について、お聞きすることができました。

 

・全国各地の探究活動

『マイプロジェクトアワード参加者の事例』

特定非営利活動法人カタリバ マイプロジェクト全国事務局

山田将平さん

 

2013年から開催しているマイプロジェクトアワード。

そこに全国各地から集まる生徒の事例から、

生徒の変化や先生方の関わり方、学校内の探究活動がどんな枠組みで行われているのかついてお話いただきました。


・地域団体の伴走事例 『横須賀における若者への地域伴走』

一般社団法人ウィルドア 竹田和広さん

都市でも、地方でもない「郊外」地域、横須賀。

実は、人口流失をはじめとする様々な課題を抱えています。

 

そこで暮らす若者に「種をまき、火をつけ、その火を保つ」それには、どんな仕仕組みや居場所が必要なのか。

また、探究的な学習における学校との連携を通して感じる先生という役割の幅の広さや、先生と地域伴走団体の役割の分担について語っていただきました。

 

分科会を終えた後は、自身の学校で探究を取り入れるならというテーマで、整理・分析を進めていきます。

 

個人探究タイム

探究学習を取り入れる際に、それを阻害するような要因と促進する要因をそれぞれに考えます。

 

さらに、個人探究タイムでまとめたことを踏まえ、

チーム探究タイムに入ります。

ここまでに考えたことや課題について、話したいテーマを掲げた人のところに集まり、どのように仕組み、枠組みをつくっていくのかということなどについて話が盛り上がりました。

 

挙げられたテーマ

・教員(大人)が勉強する仕組みを作るには?

・「郊外」地域×学校を巻き込んだ”タンキュウ”学習とは

・探究活動における教員のチーム作り

・部活動など授業以外での探究活動の導入  など

 

 

最後に参加者の先生がおっしゃっていただいたのは、

「私達教員としても、こういったイベントに参加するのは「やらなければいけない」からではなく「楽しい」から」

 

評価されるから、みんなやってるから、ではなく

「私がやりたいからやる」と生徒と共に語れる環境をいかにつくるか、これからもタンキュウは続きます。

 

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