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地域Summit

2018.11.27

【レポート】「関大まいらぼ。 @関西大学千里山キャンパス」第2回開催!

11/17(土)、関西大学千里山キャンパスにて、大学のリソースを活用しながら高校生が自身の学びたいことを発見し、深めるためのワークショップ「関大まいらぼ。」の第2回が開催されました。

 

※第1回レポートはこちら

 

 

 

 

第2回の今回は、新規で高校生が2名参加!

「何かやりたい、やってみたい」という気持ちから、自分でこのイベントを見つけて応募してきた二人。

開催地の大阪に加え、兵庫・奈良と、県をまたいで少しずつ学びの輪が広がっています。

 

 

午前は先輩の学びについての話を聞き、午後からは前回参加の3名が合流。

新しく自分のテーマを考えるチームと、前回からの進捗を報告・さらにブラッシュアップするチームに分かれ、それぞれ議論をしながら自分自身のテーマについて考えていきます。

 

後者のチームでは、前回のテーマ設定から1ヶ月経ち、それぞれに色々な変化があった模様。

 

 

前回設定したテーマが大きすぎ、「頭がパンクしそう…」と嘆いていた高校生は、無理をしすぎずテーマを絞ったことでやるべきことが明確になった様子。

一方で、前回「調べたいことがたくさん出てきた!」と晴れやかな表情で帰ったはずの生徒は、「めちゃくちゃ調べたけど、調べれば調べるほど、やりたいことと全然違った…」と意気消沈。

 

教科書通りに進められるわけでもなく、一筋縄ではいかない「探究的な学び」。

興味関心を探究するといっても、まずは「問いを立てる」までに苦労するもの。

そんな学びに向き合う彼女たちに対し、明確な答えに向かって導くことはできなくても、同じ目線に立って、大学生や大人たちも議論に加わり、意見を交わしあいます。

 

 

そんな中、「自分はすぐに飽きてしまうから、それが心配」と言っていた高校生は、案の定、少し自分のテーマに対して熱が持てなくなってきたことを率直に語ってくれました。

「調べてることは調べてるけれど、もういいかなと感じてしまう」と、悩ましい顔で語る彼女。

 

「なぜ、その状態になってしまうのだろう?」」

話し合いながらその原因をよくよく考えていくと、「調べる=本を読む」という固定観念にとらわれていたことが一因であるのではないか?という考えにたどり着きます。

 

 

「知識は、言葉や文章になっているものだけじゃない。体験を通してとか、映像や視覚を通して入ってくるものもたくさんあるし、その方が興味を持てることもあるよ」

「本を読むといっても、内容を噛み砕くには知識が必要。でもその知識も本だけから得ようとばかりしてると、学ぶこと自体が楽しくなくなっていくかも…

 

少し年上の大人の、自身の体験に基づいたアドバイスに、他の高校生たちも納得した様子。

 

終了後には、

文献を読むことが探究のスタートだと思ってたけど、色々なメディアを利用することで、もっと簡単に学べるんだと思った」

学び方は本当に色々あると思った。凝り固まった考え方をしていたことに気づいた

「これからは、人から話を聞いたり、体験や映像などを通じていろんな方向から学んでいきたい

という感想が寄せられました。

 

「調べれば調べるほどわからなくなった…」と言う彼女も、もともとそのテーマを選んだのはなぜか、自分自身の原点にどんどん立ち戻っていくうちに、「実はこれが好きで…」と、好きなものについてどんどん語り始めます。

じゃあ、それやってみればいいじゃん!」と言う他のみんなの後押しに、「そうか、確かにそうかも!」と気づいた彼女。早速、色々なアイデアが湧き出てきた様子でした。

 

それぞれがぶつかった「壁」を乗り越えるための、きっかけを見つけられた一日になったようでした。

 

 

 

一方、まずは自分のテーマを考えるチーム。

 

自分自身の好きなもの、苦手なもの、色々な価値観を見つめながら、学びのテーマについて考え、最後はみんなの前で発表をしました。

 

本を読むのが趣味で、自分で文章を書くのも好きだと言う男の子。

しりとりで本を選び、書評を書」と言う個性あふれるプロジェクトに、会場が湧きます。

 

 

終了後の感想では、「聞いてくれる人がいて、いいねって言ってもらえて嬉しかった。自分のためで、自分が勝手に楽しめばいいやと今まで思っていたけど、これを突き詰めていけば面白いことができるかもと思った」と嬉しそうに語りました。

 

もう一人の参加者の女の子は、ある性的マイノリティの友人を一人思い浮かべ、「その子にとって居心地のいい世界を作りたい」と語ります。

 

「LGBTsというテーマに対して、当事者でない自分に何ができるのか」葛藤があると言う彼女。

それでも、「友達を幸せにしたい」という素直な思いは本物。

 

会場にいた大人は、「対象はその友達一人だけだったとしても、そこにはきっと代表性があって、他の誰かも幸せにできるきっかけになるはず。頑張って欲しい」とエールを送りました。

 

 

プログラム終了後の感想タイム。

興味関心を追究する「探究」的なもの、身の回りの課題を解決する「プロジェクト」的なもの、とにかく自分が楽しいと思う「アクション」を積み重ねていくもの…

色々な学びのあり方があり、それらがゆるく共存しあう場となった一日。

 

大学の中で先生や大学生と交流し、色々な話をする中で「大学で学ぶことが楽しみになった」と語る高校生や、「高校生の姿に刺激を受けた」「新しいことを知る楽しさを実感できた」「こういう場が誰にでもあったらいいと思う」と話す大人や大学生の姿がありました。

 

第1回に引き続き、大人と高校生が対等な立場で学びあい、互いに刺激を与え合うワークショップとなりました。

 

 

「関大まいらぼ。」次回は12/22(土)に開催!

引き続き、自分自身の学びのテーマを見つけたい・深めたい関西の高校生を募集しています!

お申し込みはこちら

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