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マイプロジェクト

地域Summit

2018.12.8

【事務局長blog②】高校生を主役に。マイプロアワードが選ばれる理由。

全国のみなさま、こんにちは。
マイプロジェクト事務局長の今村亮です。

 

ついに12/1より、一般エントリーの応募期間が始まりました。1/15の〆切に向け、全国から多数のお問い合わせをいただいております。

全国高校生マイプロジェクトアワードは、今回で6回目の開催となります。アワードが開始した6年前は、まさか本当にこれだけ多くの高校生に選ばれるアワードになるとは想像していませんでした。
今日はマイプロジェクトアワード、6年間の変遷について振り返りたいと思います。

日本ではじめに「マイプロジェクト」を提唱したのは、井上英之先生です。井上英之さんは慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスの授業にマイプロジェクトを取り入れました。社会を変えることと、自分を変えること。これらは両輪であり、どちらを欠いても無理が生じる。両者をきちんと結びつけるリーダーシップが必要だよ、そう語ってこられました。

 

そんな中、東日本大震災が起こりました。
たくさんの悲しいことがありました。

大津波で甚大な被害を受けた東北沿岸部でしたが、復興の道のりには希望もありました。それは高校生です。井上英之さんは東北を訪れ、高校生たちにマイプロジェクトのコンセプトを伝えました。そして高校生は「支援される側から、支援する側へ」と、復興のために自ら動き始めました
不思議なことに、それは同時多発的に起こりました。石巻でも、気仙沼でも、宮古でも、南相馬でも、いわきでも、大槌でも、女川でも・・・。
そんな高校生たちの熱に後押しされるように、彼らが出会い、交流する場として、後発的に企画されたのが第一回「全国高校生マイプロジェクトアワード」でした。鈴木寛さんに実行委員長をお引き受けいただき、「全国」と仰々しく銘打ってはみたものの、そんなちっぽけなイベント、誰も知りません。結果的に集まった高校生は12プロジェクト、たった18人だけでした。
しかしこの18人の高校生たちが素晴らしかったのです!観覧する大人たちの心を強く揺さぶりました。高校生だって社会を変えることができる、誰もがそう信じられるアワードでした。実行委員会はこのアワードを本気で「全国」の運動にしよう、と固く決意しました。

そこで誕生したのが「マイプロジェクトスタートアップキャンプ」でした。どんな環境にある高校生でもマイプロジェクトを始められる未来をつくるためには、高校生がきっかけを手にする場が全国に必要です。鎌倉からはじまって、東京・東北・九州・関西・北海道へと拡がりました。

さらには「マイプロジェクトを取り入れたい」という要望にこたえるため学校・自治体の支援が始まりました。川崎市、気仙沼市、雲南市。そしてふたば未来学園高校、N高校、郁文館高校と続いています。

この流れを大きく後押ししたのは文部科学省でした。高校の新しい学習指導要領に「探究」が位置づけられたことで、マイプロジェクトアワードの目指す未来と国の方針が、不思議な偶然で合致し始めました。2015年のアワードからは、グランプリに文部科学大臣表彰を行うこととなりました。


そして第六回となる今回のアワードが始まります。年々その規模は拡大して、今年は500プロジェクト・3000人の高校生がステージに上がると見込まれています。全国1万人、そして高校生の1%となる3万人の高校生へと拡がる未来を実行委員会は目指しています。

今では高校生の学習発表会や研究発表会、ボランティア表彰式などの機会は、全国に多数あります。それでもマイプロアワードが選んでいただける理由を事務局はこう考えています。
1.学びの祭典
高校生同士の交流や対話が、マイプロアワードの魅力です。賞状をねらって競争するだけの大会なんて運営したくありません。ともに未来をつくる高校生たちの「学びの祭典」として、すべてのプログラムが企画されています。
2.主役は高校生
どれだけ全国に探究学習が拡がっても、それが教育者主導の「やらされ探究」「操りPBL」では意味がありません。主役は断じて高校生なのです。学びを自分ごとにするためには、高校生を真ん中に位置づける仕掛けが必要です。マイプロジェクトアワードはその点を強く意識しています。
3.先輩たちの活躍
マイプロジェクトアワードの出場経験者たちは、それぞれの道でリーダーを目指して活躍中です。進学、起業、就職、留学、誰もが未来へと歩んでいます。それを支えているのは仲間です。アワードのステージで自分だけのドラマを語りあった同世代は、勝ち負けをこえた仲間となります。どんな困難も、励ましあえる仲間がいれば必ず乗り越えることができます。


今年も全国からの参加をお待ちしています。エントリー〆切は1/15です。自分の経験をふりかえり、言葉にし、エントリー文章にまとめる過程も、きっとあなたの学びにつながります。まとまらなくて行き詰まったら、周りの誰かに相談してみましょう。必ず力になってくれるから。
もちろん事務局へのご相談もお待ちしています!
(文責:事務局長 今村亮)

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