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マイプロニュース

【MY PROJECT AWARD】出場者インタビュー(12)「目の前に必死になりながらも、大元のビジョンを大切に」

2018.11.29

高校生インタビュー

全国高校生MY PROJECT AWARD 出場者Interview(12)

こうさくさん(当時高校3年生)

★全国高校生MY PROJECT AWARD2014

 

 

Interview |

 

■取り組んできたマイプロジェクトについて教えてください。

 

高校生の時は名古屋の市内に住んでいました。自分は鉄道が好きだったので、郊外にある愛知県の三河地方と呼ばれる地域の鉄道について考えるプロジェクトで、イベントを開催しました。

 

 

■なぜマイプロジェクトに取り組もうと思ったのですか。

 

きっかけは高校3年生のときに参加した(2013年に開催された最初のスタートアップキャンプ)「鎌倉カイギ」でした。その「鎌倉カイギ」に参加したのは、高校生活に刺激が欲しかったからです。中学の時は、学校が楽しくて。でも高校はなじめなかったんです。悶々と日々を過ごす中で、学校やめようかな…とすら思っていました。

 

 

転機は高校1年生の冬です。たまたま学校で見かけたポスターが、保険会社が主催する海外への3週間滞在プログラムでした。外交官など、世界で活躍したいと考えている40人の高校生が、アメリカへホームステイをするプログラムだったのですが、自分は夢があったというよりも、その40人に会いたい!と思って参加してみたんです。自分は英語が話せないので、2次面接なんてボロボロだったのに、奇跡的に10倍の倍率の中で、合格したんですよ。

 

それで飛び込んでみたアメリカでは、本当に色んなことを学びました。高校の中だけで世界を見ていた自分に気づかされましたね。それまでは、高校の人と関わっても面白くない、だから世界は面白くないと思っていたのが、高校の外に出ただけでこんなにおもしろいのかと思いました。自分の悩みを親身になって考えてくれる仲間もいて、高校の友だちとは語れないことも話せて。「外に出て行きたい!」と思うようになった分岐点はそこだなと思います。

 

そんな経験もあって、鎌倉カイギは見つけた瞬間、おもしろそうだなあと思いました。アメリカに行った時みたいに、きっかけをくれるかもと期待しました。

 

■鎌倉カイギはいかがでしたか。

 

なかなか(マイプロジェクトの)テーマを見つけるのが大変だったということを記憶しています。名古屋という(あまり不便さが目立たない)土地柄もあって、市内で地域課題を見つけるのは難しかったですね。大学生になった今では見えてくる課題もあります。観光客が少ないとか、人気がないとか。でも、高校生の時に見つけるのは難しかった。それほど、地元のことについてちゃんと考えたことがなかったんだと思います。だからこそ、いいきっかけになりました。

他の参加者から学んだこともいくつもあって。この人はそんなことを課題に思うんだな、この人の地域ではそれが問題なんだ、といった発見がいくつもありました。当時は震災が起きて間もない頃。被災地の課題が浮き彫りになってきた頃で、東北の子から現地の話を聞けたのもよかった。様々な参加者と、それぞれが考えたプロジェクトの発表に向けて一緒に考えたり、色んな局面で小さなヒントをもらったと思います。

 

 

最終的に自分の好きなことでやってみようと思って、先のプロジェクトに行き着きました。

幸運なことに鉄道好きな知り合いがいて、サポートしてくれることにもなったんです。

 

■マイプロジェクトに取り組む中での学びはなんですか。

 

僕は高校3年で参加したので、なかなかプロジェクトに専念することはできませんでした。開催したイベントは1回でしたが、それでも学ぶことは多かったです。facebookページを作ったり、会場の手配をしたり。参加者のために、誰を呼んで何を話すのがよいか?日程は?時間は?場所は?等々、小さなイベントではありましたが、何かを作り上げるための基礎や段取りを学んだと思っています。イベントの運営において必要なことを一通り経験したことは、その後の自分にも大きな影響を与えました。

 

そしてそのイベントで、自分自身が地域の人とつながったり、あるいは地域の人同士がつながったりして、イベント自体は1回きりだったけれど、人のつながりはできたなと実感しています。

 

■参加したアワードについて教えてください。

 

全国高校生マイプロジェクトアワード2014に出場しました。誰にも気を使わなくて良い雰囲気が心地よくて、参加者の高校生たちと夜通し話をしながら、プレゼンのブラッシュアップをしたりして。

3泊4日でしたが、あっという間で楽しかったです。自分は準決勝まで行った(※当時は予選、準決勝、決勝という流れで実施)んですが、勝ち負けではないと思いましたね。自分が何位だった(※当時は1〜3位を表彰)というよりかは、仲間と一緒に過ごしたこと、話したことが何よりの財産だったと思います。アワードが終わってからも泊まりに行ったり、facebookで近況報告をしたり、今でもつながりがあります。

 

 

■なぜアワードに参加しようと思ったのですか。

 

とにかく色んな人と話したかったんです。プロジェクトは1人で実施していましたが、「鎌倉カイギ」で会った子と再会したりと嬉しいこともありました。

 

■アワードでの学びはなんですか。

 

アワードの最終日、順位をつけるのか…ということにモヤモヤはありつつも、(決勝に残り会場全体に向けて発表する)プロジェクトを見て、純粋にすごいな!と思いました。その時の1位は、「SUN!SUN!そば」、「Fline」…今でも覚えていますよ。同じ部屋で泊まった子が、香川の伝統を活かしたいんだと言っていたことも。AEDを使った人命救助のプロジェクトをやっている高校生は、おばあちゃんが突然倒れ、次は救えるようになりたいと思ったからプロジェクトに取り組んだ、というバックグラウンドを聞いて、さらに素敵だなと思いました。

 

(Flineがテーマとした)不登校だったり、身近な人が倒れたり、といったことが自分におきたとき、同じように自分も捉えられるだろうかと思いました。負の経験をそのままで終わらせるのではなく、経験したことを原因は何か?誰かのために次はどうしたらいいか?という風に考えられるのって、本当にすごいことだと思います。

 

自分は電車が好きで、地域も好きというバックグラウンドがあってプロジェクトに取り組みましたが、好きなことだけでは難しい、もっと根本のことを考えなければならないなと思いましたね。

 

突発的な思いつきではなく、プロセスや思い入れがあるプロジェクトは、多くの人に受け入れられます。勝ち負けではないと思いますが、決勝に行くほど自分のプロジェクトの発表を聞いてもらえる人が増えることは羨ましいと思いましたね。それがアワードの一つのインセンティブなのではないでしょうか。

 

自分が(原発事故で被害を受けた)浪江を救う!と豪語する参加者がいたり、代表者の発表を聞いていて、かっこいいなと思いました。発表までの過程で色々と話を聞いたりもしていたので、自然と応援する気持ちになりましたね。盗めるところは盗もうという気持ちで聞きました。自分の順位とか、観衆にどれだけ伝わったとかということよりも、色んな価値観・考えに触れたり、共通項が見つかる瞬間が最も嬉しかったです。

 

■これから実現したい未来はなんですか。

 

先日、大学の同級生と一緒に株式会社を設立しました。コーヒーの生豆をタイから輸入し、焙煎店に卸す仕事です。

大学で所属しているゼミで、和歌山県有田市という地域を舞台に観光を学んでいたんですが、そこで出会ったある企業の社長さんが、同じゼミに所属する同級生をタイに連れて行ってくれたんですよ。就職活動どうしようかなと考えていた矢先、現地で見たこと、そこで抱いた想いを熱く語ってくれた同級生に共感し、起業を決意しました。

 

タイ、特にその北部は貨幣経済があるものの、生活水準は低いんです。国策でコーヒーの木がたくさんあるんですが、国内で安く買い叩かれていて、(コーヒー農家は)働いてもほとんど収入にならないという現状があります。

 

タイのコーヒー豆は全体としてそこまで生産量が多くないので、コンビニ(で売っているような大量生産型の)コーヒーには向かないんですけれども、(希少価値の高い)スペシャリティコーヒーと呼ぶには、あまりにも美味しくない。なので、まずは豆探しから始まりました。

 

今年1月、タイに飛んだときに持ち帰った豆をコーヒー鑑定士に飲ませたところ、「全然ダメだ」ということでやり直しに。そこで次は、その店でスペシャリティコーヒーを勉強することになって。その後、もう一度タイへ渡りました。でも、全然見つからない…諦めかけたその時に、偶然立ち寄ったカフェで美味しいコーヒーに出会ったんです。翌々日には山の中を3時間歩き回って生産しているところを探し出して。帰国後、同じ鑑定士から無事に「合格」をもらうことができました。

 

 

コーヒーって、食べ物でもあるし、植物でもあるので、法律に引っかかる可能性があるんですよね。「食品衛生法」とか「植物防疫法」とか、初めて法律も勉強しました。今はちょうど、1tのコーヒー豆がタイから無事に届くことを祈るような気持ちで待っているところです。全量廃棄の可能性もあるので、気が気じゃないです(笑)

 

個人的に、フェアトレードというものに対する疑問を感じていて。質の微妙なものを人の優しさで搾取するのはよくないと思うんですよ。持続可能なものであるためにも、まずは美味しいものである必要がある。タイでも、本当に美味しいコーヒー豆が見つからなければやらないつもりだったんですが、出会ったからこそ、やってみたいと思いました。「いいものをストーリーも含めて」買ってもらうということを実践したいと思っています。

 

生産している人はできる努力を最大限にして美味しいコーヒーを作り、消費者は生産から消費まで寄り添う形で買う。これを、お互いが「無理はしない」形でできればと思います。今は400円のものを500円で買ってもらうけれども、いずれは500円の品質にするよというような、生産者と消費者が一緒に育てるようなコーヒーにしていきたいです。そうやって品質のいいものが広がったら、他の農園も美味しくしようというムーブメントが生まれるかもしれない。

 

目の前に必死になることもあるけれど、こういう大元のビジョンに立ち返ることって必要だと思うんですよね。今は毎日誰かにコーヒーの話をしています。マイプロジェクトに取り組んでいたあの頃が、今の僕にも確実につながっていると思います。

 

■これからマイプロジェクトに取り組もうとしている後輩に向けて一言お願いします!

 

「プロジェクト」と聞くと、少し難しいそうと思うかもしれませんが、僕は些細なことでもいいと思っています。日常生活での小さな「気づき」がプロジェクトにつながっていくと思います。 ぜひ、そんな小さな「気づき」を形にしてほしいなと思います。

 

■今、マイプロジェクトに取り組んでいる/アワードに出場しようと考えている後輩に向けて一言お願いします!

 

マイプロで一番大切なのは、そのプロジェクトの大きさや影響力ではなく、プロジェクトを通じて自分たちが何を学んたか?そして、新たに見つかった課題は何か?ということだと思います。 自分たちだけで必死に活動していると、プロジェクトを客観的に見つめることってなかなか難しい。だからこそアワードは、プロジェクトを通じた学びを整理できるとっておきの機会だと思います。 自分たちの活動への誇りを胸に、ぜひアワードにチャレンジしてみてください。

 

(取材:2018年11月19日、文:吉田 愛美)

 

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「全国高校生MY PROJECT AWARD2018」について

受付期間は2018年12月1日(土)から2019年1月15日(火)まで。

エントリー・詳細はこちらから:https://myprojects.jp/award/award2018/

□全国Summit(文部科学大臣賞授与!)2019年3月22日(金)~24日(日)
□東京大会  2019年2月24日(日)
□関西大会  2019年2月10日(日)
□九州大会  2019年2月23日(土)(予定)
□東北大会  2019年2月16日(土)

□しまね大会 2019年2月9日(土)〜2月10日(日)
□online大会 2019年2月(未定、書類通過者に日程通知)

▼MY PROJECT AWARD 2018の告知movieをご覧いただけます。

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