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マイプロジェクト

地域Summit

2019.2.26

【AWARD2018】関西大会が関西大学梅田キャンパスで開催されました

 

2019年2月10日(日)、関西大学梅田キャンパスにて『全国高校生MY PROJECT AWARD2018関西大会』(主催:全国高校生マイプロジェクト関西実行委員会、共催:一般財団法人地域・教育魅力化プラットフォーム、関西大学梅田キャンパス、後援:日本ユネスコ国内委員会、文部科学省、協力:公益財団法人日本財団、株式会社マザーハウス)が開催されました。

 

 

3回目の開催となった今回の関西大会は、北は石川県から南は徳島県まで、13府県計75プロジェクト・約130名の高校生が参加。

引率・観覧の方も100名近く来場し、会場は熱気でいっぱいに。
マイプロジェクトアワード6年の歴史の中でも、最大規模の大会となりました。

 

 

開会に先立ち、昨年度に引き続き梅田キャンパスを会場としてお貸しいただいた関西大学学長補佐・岡田忠克様よりご挨拶をいただきました。

 

「昨年、高校生のみなさんの取り組みを見て、ものすごく感動しました。従来の小中高の学びから、学び方が転換していることを感じます。今年もこの関西大会を開催することができて嬉しい。一歩踏み出して学んだ経験は、みなさんの人生にも必ず影響を与えます。大学でもそういった学びを創り出すことが始まっているので、機会があればぜひ学びにきてください」

 

また、全国高校生マイプロジェクト事務局長・今村亮より高校生に激励の言葉が送られました。

 

 

「皆さんのエントリーシートを一つ一つ読んで、それぞれの地域に素晴らしい取り組みがあることに胸が震えました。”アワード”と名のついた場所なので、賞のことは気になると思います。ですが、争い合ったりして欲しくない。みなさん周りを見渡してみてください。この場所に、みなさんの人生のキーパーソンになる人が必ずいます。ぜひ積極的に、気になった人に声をかけてみてください」

 

 

関西大会では学校部門55PJ、個人部門20PJがエントリー。

今年のマイプロジェクトアワード全体の傾向として学校部門のプロジェクト数の増加がありますが(参照:事務局長ブログhttps://myprojects.jp/news/9074/)、関西大会では特に顕著にその傾向が現れています。

 

 

全体プレゼンテーションでは12ブロックに分かれ、それぞれのブースで個性豊かな発表が繰り広げられました。

 

 

 

発表後は、ランチを取りながらの交流タイム。

高校生たちは、早速打ち解けた様子。同じ緊張感を共にする中で、ライバルではなく「仲間」としての垣根を超えた交流が生まれていました。

 

 

ランチの後は、審査員からのフィードバックの時間。

1つ1つのプロジェクトに対し、審査員の方からコメントが送られます。

 

「この部分は大変良かった。この部分をもっとこだわると、さらに深まっていくはず」

「探究性という観点では、このグループでは随一だと思いました」

高校生たちはメモを取りながら真剣に耳を傾け、自分自身のプロジェクトを客観的に見つめ直していました。

(引率の先生や大人の方々も、時に高校生以上に真剣に耳を傾けておられました)

 

 

少し自分のプロジェクトを見つめ直した後は、決勝に当たる、代表プレゼンテーション選出プロジェクトの発表。

 

 

審査員の山下陽子様より、学校部門全体のご講評をいただきました。

「発表を聞いていて、地域の中で、閉塞感を感じている高校生がたくさんいるのだと感じました。だけどどんなレベルの課題でも、身近なところから始めることが大事。それでも自分の足で歩いて、肌で感じて、トライをしてみると、社会課題は思ったよりも混沌としていることに気づくはずです。少しのトライのなかでこんなに大変なのか、やればやるほど課題が増える…と感じている皆さんは、それがまさに学びの真ん中にいるということ。 大人が出したデータを鵜呑みにせず、なぜ?それって本当?と問いかけながら、活動を続けてください」

 

同じく審査員の友廣裕一様より、個人部門のご講評をいただきました。

「マイプロジェクトを”審査”するのは本当に難しいです。みなさんが置かれている環境はそれぞれちがうし、優れてるとか、勝ち負けということではないと思います。”マイプロジェクト”には、”マイ”と”プロジェクト”、二つのベクトルがあります。前者はいかに自分と向き合い深められたか、後者はいかに外に意識が向いているか。あえて言うならば、このアワードという機会を使って、その2つの方向性をいかに伸ばせたかが、勝者の条件だと僕は思います。また、プロジェクトがうまくいく人は、応援される人。応援される人は、目の前の人を応援できる人。代表プレゼンテーションにいかない人も、ひとつひとつのプロジェクトを応援しましょう」

 

 

そして休む暇もなく、代表プレゼンテーションが始まります。

 

全ての発表を終え、熱気も冷めやらぬ中、ブロックごとの振り返りの時間。

 

 

「みんな、自分の言葉で語れていてすごいなと思った。も、そうなりたい

「私には、学んだことを次に活かすっていうのが足りてないと感じた」

「今までなんとなく授業で探究をやっていたけど、もっとそれを自分のものにしたい、と思った」

「ここにいるみんなは、ライバルでもあったけど、敵だとは思わなかった。ここでしか得られない友達ができて、すごく嬉しい」

「自分にとってこのアワードが、次の一歩を踏み出すきっかけになると思う」

 

堰を切ったように溢れ出す言葉。

会場にやってきたときは緊張で顔がこわばっていた彼らも、いきいきとした表情で自分自身の学びや会の感想を語ります。

 

 

 

そしていよいよ、全国Summit出場者の発表。

 

 

 

 

激戦を勝ち抜いたプロジェクトに、会場からは大きな拍手が送られました。

 

大会も終わりに近づき、チェックアウトの時間。

大人が促すまでもなく、次々積極的に会場から手が上がります。

 

 

「自分はもう高3。来年はこの場に来られないのが悔しいけど、残りの高校生活を思い切り満喫したい」

「さっき振り返りの時、誰とも話せずすごく悔しかった。何としてでも人見知りを克服して見せたい!」

「プロジェクトを続けるかどうか迷っていたけど、続けようと思う。この場所が、背中を押してくれた気がします」

 

素朴で等身大な高校生たちの言葉に、会場からはあたたかい拍手が湧きました。

 

会の最後に、司会でアワード出場経験者の三浦奈々美さんより、高校生へメッセージが送られました。

 

 

「私は高校生だった4年前、みんなと同じアワードの出場者でした。だからこそ、今のみんなの本当の思いが伝わってきます。ここに来て良かったなって気持ちも、全然うまくできなくて、本当は悔しくて仕方ないのに、無理して笑っているみんなの気持ちも。だけど一つ言えるのは、あの時いろんな思いがあったから、今の私があるって言うこと。皆さんもこの場に来て感じたことを、ぜひこれからの日常に繋げていってください」

 

会の終了後には別れを惜しみ、今日この場で得た出会いや学びを噛みしめるように、ギリギリまで会場で話し込む高校生の姿がありました。

 

 

今回の大会で全国Summitへ招待されたプロジェクトをご紹介します。
【学校部門】
つながりの先に、射添紙/(兵庫県立村岡高校)
水道スマートメータに向けた取り組み/(帝塚山高等学校)
よみがえる!茨木の寒天 -山からとれる海の幸- /(大阪府立茨木高等学校)
【個人部門】

making home for young! /(岐阜県)
ほっと!スペースプロジェクト/(和歌山県)

 

【審査員】※五十音順

池内計司様 (株式会社IKEUCHI ORGANIC代表取締役)

大串恵太様 (追手門学院大学キャリア開発センター 副センター長)
柏原拓史様 (NPO法人だっぴ 代表理事)
川中大輔様 (龍谷大学社会学部講師・シチズンシップ共育企画代表)
友廣裕一様 (一般社団法人つむぎや 代表)
藤田美保様 (箕面こどもの森学園校長、認定NPO 法人箕面こどもの森学園理事)
松尾智晶様 (京都産業大学共通敎育推進機構 准教授)
山下陽子様 (岡山大学教師教育開発センター教授(特任))
山添藤真様 (京都府与謝野町 町長)
山本剛毅様 (名城大学社会連携センター 主査)
横山恵子様 (関西大学商学部教授)
吉川幸様  (岡山大学地域総合研究センター 実践型教育プランナー)
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▼当日の写真はこちら!

https://www.facebook.com/media/set/?set=a.2239211362802952&type=1&l=0e139dc444

 

(文責:マイプロジェクト事務局 和田果樹)

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