【レポート】受けとる側から渡す側へ~川崎ワカモノ未来PROJECT2020
高校生が川崎のまちを舞台に、自分でプロジェクトを企画し実行する「川崎ワカモノ未来PROJECT」(以下カワプロ)。
9月6日のキックオフに向けて、準備を進めています。
カワプロでは毎年、大学生が運営を支えていて、今年もえびちゃん、はがちゃん、りさこの3人を迎えています。
3人とも高校生のときにカワプロに参加していて、大学生になって運営へとステップアップしました。
5期のスタートを前に、3人の思いを聞いてみました。
▼えびちゃん
えびちゃんは、カワプロ2期の卒業生です。
川崎市内の中でも特に外国ルーツの子の多い地域に育ち、国籍や言葉の壁による分断を肌で感じていたことから【演劇で生きやすい街、川崎に】というプロジェクトを立ち上げました。
高校3年生で参加してから、大学生メンター・運営と立場を変えながらカワプロに関わり続けて4年目になります。
「正直、高校生として参加していたときは、受験もあって熱心に関わってはいませんでした。でもその翌年、大学生メンターとして参加してみて、初めてカワプロの魅力、意味みたいなものに気付きました。この場を通じて出会った川崎の大人や同世代とのつながりは、今の私にとってとても大切なものになっています。時間がたっても愛着が薄れない、第二の母校、と言えるかもしれません」
▼はがちゃん
はがちゃんは、3期の卒業生です。
インドで暮らした経験から、色への関心が強くなり、【地元の区の魅力に気づいてもらう!「色でみる川崎7区の魅力」】というプロジェクトを立ち上げました。
はがちゃんも高校3年生から3年連続でカワプロに関わっています。
「高校生として参加したときは、自分のプロジェクトで精いっぱいだったけれど、去年運営として参加してみて、裏で運営の人たちがこんな風に動いてくれていたんだと知ることができ、学ぶ部分がたくさんありました。その上で、参加者だった自分の目線での意見を言って、それが運営に生かされていくことの面白さもありました。私にとってカワプロは、楽しくて充実した時間を過ごした場所だったので、5期の高校生にも同じような気持ちを経験して欲しいと思っています」
▼りさこ
りさこは、昨年度、4期の卒業生。
ヒラメキLab(キックオフ)の時にはカワプロと出会えず、その後からの合流でした。
友達とのLINEでのコミュニケーションがスムーズに進まない体験から【誤解のないコミュニケーションを︕「次世代ビジュアル⾔語の体系化」】というプロジェクトを立ち上げました。
当初は途中参加の気後れもあったものの、成果発表会までの3か月間を充実して過ごすことができたと語ります。
「私にとっては、尊敬できる大学生メンターとの出会いがとても大きくて、こんな素敵な出会いを高校生たちにも届けたいという気持ちから運営への参加を決めました。ですが、実際に運営に入ってみて、大学生メンターも試行錯誤していて、【どうしたら高校生の可能性を最大化できるか】と考えながら走っているのだと分かりました。高校生と大学生、共に学び合いながら成長できる場としてのカワプロをみんなと一緒に創りたいと思っています」
「川崎に住む」という共通項は持っていたけれど、それだけでは出会えなかった3人が、「カワプロ」で出会い、それぞれに心に火を灯し、その火を高校生たちに渡そうとしています。
誰かの心の中の火に暖められ、照らし出された経験が、新しい火を生み出すことに繋がると信じて、5期の高校生を迎えたいと思います。
スタートアップイベント「Vol .1ヒラメキLab(アイデアソン)」
▼これまでのカワプロレポートはこちらから
①川崎ワカモノ未来PROJECT2020いよいよ始まります!~参加者募集開始~
②【レポート】卒業生たちが支える今年~川崎ワカモノ未来PROJECT2020